米スポーツメディア『MLB TRADE RUMORS』は８月25日、MLB今オフのFA選手パワーランキングを発表した。１位にはロサンゼルス・エンジェルスの大谷翔平が選ばれ、３位にはオリックスの山本由伸が、ランク外にはDeNAの今永昇太、楽天の松井裕樹の名前も挙がった。

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　同メディアのパワーランキングは、選手としての優劣ではなく、FAした場合の価値をはじめ、年齢や健康状態、市場における希少性なども含めて総合的にランク付けしたもの。

　１位の大谷については、「右肘の靭帯を損傷し、手術の可能性も浮上している。怪我がバリューに影響を与える事実は否定できないが、おそらく多くのファンが考えるほどではないだろう」として、依然として高価値がある選手という認識をしている。

　続けて、「オオタニは今でも地球上で最高の選手であり、私たちがこれまでの人生で見たことがないこと、それ以前を踏まえても前例がないような成績を収めている。私たちはオオタニの優秀さに慣れてしまっているが、投手としても打者としてもリーダーボードの上位に君臨していることは、驚異的としか言いようがない」と評価した。

　さらに「オオタニが2024年に投球するのかは未解決の疑問。ただ、FAになる頃にはこの疑問に対する答えが出ているだろう。もし手術を行なう場合、2024シーズンの開幕に間に合わない可能性がある。かつてオオタニは2018年10月に最初のトミー・ジョン手術を受け、翌年の５月７日に指名打者としてフィールドに復帰した」とも記載している。
  　それでも大谷は怪我をしてもなお、最大級の評価でFAすると予想している。「マウンド上でのオオタニの将来に関係なく、おそらく彼は史上最大のFA契約の記録を樹立するだろう。年齢とパフォーマンスを加味すれば、アーロン・ジャッジの９年３億6000万ドル（約489億6000万円）という史上最高額を超えるはずだ。肘の問題があるにしても、"ジャッジの額をどれくらい超えるのか"が焦点になっている」と、史上最高額の更新は間違いと見ている。

　３位の山本については、「NPBで最も優れた投手のひとりだ。MLBでは29～30歳の選手がFA市場に出る（稀に26～28歳もいる）が、ヤマモトは25歳。ローテーションの軸を担える投手としてはほぼ前例のない年齢だ。他国からスター選手がMLBにやってくる場合、市場の反応を読むことはいつも難しいが、その若さから少なくとも８年以上のオファーを受けると想像できる。ヤマモトを巡っては激しい争奪戦が展開されるだろう」と予想した。

　２位にはコディ・ベリンジャー（シカゴ・カブス）が、４位にはフリオ・ウリアス（ロサンゼルスドジャース）が入り、５位以下は、マット・チャップマン（トロント・ブルージェイズ）、ジョーダン・モンゴメリー（テキサス・レンジャーズ）、アーロン・ノラ（フィラデルフィア・フィリーズ）、ルーカス・ジオリト（エンジェルス）、ブレイク・スネル（サンディエゴ・パドレス）、ジョシュ・ヘイダー（パドレス）が入っている。

　また、ランキングには入らなかったが、その他の候補者として10選手の名前も挙げており、その中にはDeNAの今永昇太、楽天の松井裕樹の名前が入っていた。

構成●THE DIGEST編集部

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