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「興味をそそられる補強」レイズの筒香獲得に地元記者が見解。ファンの反応は?

スラッガー編集部

2019.12.14

レイズと2年1200万ドルで契約した筒香。地元紙の記者は「興味をそそられる補強」と表現した。写真:徳原隆元

 2年1200万ドル(約13億1000万円)でレイズ入団に合意した筒香嘉智。このニュースに対するアメリカ国内の反応がなかなか興味深い。

 まず、地元紙『タンパベイ・タイムズ』でレイズのビートライターを務めるマーク・トプキンは、この動きを「興味をそそられる補強」と表現。筒香については、「パワーと打席での忍耐強さで知られる左打者で、複数のポジション(レフト、一塁、三塁)を守れるが、どこも際立って上手くはない」と評している。

 その上で、似たタイプの選手として今季カブスで38本塁打を放ったカイル・シュワーバー(カブス)、ジャスティン・スモーク(FA)、エリック・セームズ(FA)を挙げている。トプキン記者によれば、エリック・ニアンダーGMとケビン・キャッシュ監督が直接、筒香のワークアウトを視察した上で獲得を決断。より高い額をオファーしたチームもあったが、見事、契約にこぎ着けたようだ。
 
 ツイッターでの反応も興味深い。あるファンは「『Tsutsugo』って早くで3回言ってごらん」とツイート。どうやら、アメリカ人にとっては発音しにくいのかもしれない。これに対して別のファンは「『Tsutsugo』? それってフィル・コリンズの歌の曲名じゃなかった?」。このフィル・コリンズネタは複数のファンが指摘していて、正解は1985年に全米1位を記録した大ヒット曲"Sussudio(ススーディオ)"。少し気が早い話だが、アメリカのファンの心をつかむために、打席での登場曲にこの曲を選ぶのもいいかもしれない。

 ESPNなどに寄稿しているライターのダニー・ノブラーのツイートも面白い。「2017年WBCで筒香を見たのは楽しかった。レイズファンが筒香の応援歌を覚えるようになったら、今回の獲得をもっと評価できる」。

 日本でも大人気だった筒香の応援歌がアメリカでも定着したら、それは筒香が認められたことを意味する。ノブラー氏が言いたいのは、そういうことだろう。日本が誇るスラッガーの活躍が今から楽しみだ。

構成●スラッガー編集部
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