MLB１年目ながら12勝を挙げ、ニューヨーク・メッツの投手陣を引っ張る千賀滉大に賞賛の声が集まっている。米メディア『Bergen Record』は９月27日、メッツの投手コーチ、ジェレミー・ヘフナーのコメントを使って、千賀を称えている。

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　ヘフナーコーチは千賀について、「彼を獲得できて良かった。シーズンが始まる前、マックス（シャーザー／シーズン途中にテキサス・レンジャーズに移籍）やジャスティン（バーランダー／シーズン途中にヒューストン・アストロズに移籍）を補完してくれると思った」と語り、さらに「今後４年間、エースになれるだろう。彼と戦う必要がないのは、間違いなく大きい」と日本人右腕を評価している。

　９月27日時点で千賀は登板回数が28回で、12勝７敗、防御率はナ・リーグ２位の2.96、194奪三振、奪三振率10.82（ナ・リーグ４位）、WHIP1.22と好成績を収めている。同メディアは「とりわけセンガのゴーストフォークは、"MLBで最も無慈悲なボール"とも言われている」と伝えた。
  　同メディアによると、チームメイトのフランシスコ・リンドーア内野手は千賀を「学習能力が高く、何事も諦めない」と形容し、「彼がここにいるのは理由があるし、球団はそのために大金を支払った。センガにはルーティーンがあり、それは変えようとしない。ただそれがMLBで成功する鍵になっている」と語っている。

　37歳のベテラン投手、アダム・オッタビーノは千賀の細部へのこだわりと才覚を評価している。「睡眠、栄養、トレーニングなど、あらゆる面に精通している。野球をたくさん見ているし、野球に夢中になっているのが分かる。適応力もあるし、それが自身の役に立っているんだろう」

　またオッタビーノはゴーストフォークにも言及している。「彼がどう投げているのかは知っているが、私には真似できない。腕の振りの速さがあるから、打者は完全に騙されてしまう。多くの打者が空振りしているからね。これまでのMLBで見たことがないような素晴らしい投球だ」

　千賀の投球を受ける捕手のフランシスコ・アルバレスもゴーストフォークについて語っている。「正直に言うと、ボールがどう変化するのか必ず分かるものではないんだ。時にはカットするし、時にはスイープする。大事なのは、どんな変化になってもブロックする準備をすることだね。それにしても凄いと思うのは、あのフォークボールでストライクとを取ろうと思えば取れるし、もちろんボール球にもできることだ」

　MLB１年目とは思えないほど評価を高めている千賀は、新人賞やサイ・ヤング賞の候補者としても米メディアを賑わせている。

構成●THE DIGEST編集部

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