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「卑怯な武器にもみえた!」新人王2位の千賀滉大の“お化けフォーク”を米解説者がべた褒め!「彼は全てを兼ね備えている」

THE DIGEST編集部

2023.11.14

メッツのエースとして活躍した千賀は、新人王に僅かに届かなかった。(C)Getty Images

 今季からメジャーに挑戦した千賀滉大(ニューヨーク・メッツ)。現地11月13日に発表された新人王では、惜しくも2位で、栄えあるタイトルを逃した。

 ルーキーながら日本人右腕は、29試合に登板し、166.1イニング、17勝7敗、防御率2.98(ナ・リーグ2位)、202奪三振、奪三振率10.9(MLB5位)と圧巻の数字を残した。

 全米野球記者協会(BBWAA)の投票によって千賀は2位票22、3位票5を獲得し、合計71ポイントでコービン・キャロル(アリゾナ・ダイヤモンドバックス)に次ぐ2位となった。

【動画】誰も打てない!千賀の"お化けフォーク"をチェック

 だが現地の評価は上々だ。『MLB Network』で解説を務めたロン・ダーリング氏は、「日本での輝かしいキャリアの後、アメリカでも成功したことを想像して欲しい」と切り出し、「最初は『お化けフォーク』と聞いてセンガのことを知ったけど、本当にメジャーで通用するか分からなかった。そのうち打者が適応するのかなと」と本音を語った。

「でも1年を通して、誰もお化けフォークに対応できなかった。新人もベテランも関係なく皆のバットは空を斬っていた。それぐらい卑怯な武器にもみえた」
 
 そして「202奪三振以上で、防御率3以下を達成したのは、ほかに(ゲリット・)コールと(ブレイク・)スネルだけ」とメジャー屈指の投手に並ぶスタッツを紹介したうえで、千賀の投球を褒め称えた。

「どんな投手にも起こり得るが、これだけ打たれない球を持っていると、それに頼りがちになる。だが彼はフォーシームやスライダーなどほかの武器も披露していた。左打者、右打者の両方に投げるカットボールが良かった。そして時々、カウントを整えるために投げるカーブも最高だった。彼は全てを兼ね備えている。デグロムやグッデン、マトラックといったメッツ歴代の偉大な投手に彼は肩を並べた」

 新人王はあと一歩で届かなかった日本のエースだが、来季以降も強打者から三振を奪う姿を期待する関係者も多そうだ。

構成●THE DIGEST編集部

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