11月21日、オリックス・バファローズからポスティングによるメジャー移籍の申請手続きが行われた山本由伸。米球界移籍へ向け本格的に動き出してから、間もなく1週間を迎えようとしている。

　メジャー球団との間で設けられた45日間という交渉期間で、新たな所属球団との契約締結を目指す。獲得に動く球団数は2桁を超えるとも報じられる中、現地ではさらに山本をめぐる報道は過熱の一途を辿っている。

【関連記事】今オフの有力FA投手アーロン・ノラと再契約したフィリーズ、“積極的に”山本由伸も狙う「投手陣のさらなる強化を目指す」フィラデルフィア地元紙報道 　当初、山本の希望として「日本人選手在籍球団」を望んでいると伝えられたことで、現地時間11月25日、米スポーツサイト『FANSIDED』スペイン語版において、「ヤマモトの条件を満たすMLB４チーム」と銘打たれたトピックが配信された。その中では、日本人選手が所属している、トロント・ブルージェイズ、ボストン・レッドソックス、ニューヨーク・メッツ、シカゴ・カブスの4球団が挙げられている。

　しかし、翌日には米国内で日本人右腕に関しての新たなトピックが報じられた。山本自身は日本人プレーヤーの在籍の有無は決して移籍先を選定する上での条件ではないものと、各メディアが伝えている。同じく、米国内スポーツ情報を扱う『Fan Nation』では、山本の話題として「大きな説明が発表された」と報じ、米メディア『SNY』のアンディ・マルティーノ氏による、以下のような見解を紹介した。

「ヤマモトの獲得競争において、すでに日本人選手がいるチームでのプレーを希望しているとの情報が広く流れたが、これは誤った情報だ」

　さらに、山本の代理人であるジョエル・ウルフ氏の通訳のニュアンスにより、異なる内容として移籍に関する情報が伝わったとして「ヤマモトが日本人選手のいるチームを好んだり、要求したりしたとは言っていない」と説明。

　その上で、「ニューヨーク・ヤンキース、ニューヨーク・メッツ、サンフランシスコ・ジャイアンツ、シカゴ・カブス、ボストン・レッドソックスはすべて交渉に参加する予定だ」と獲得に動く球団名を挙げ、さらに「ロサンゼルス・ドジャースは現在、ショウヘイ・オオタニとの契約に集中しているが、特に先発投手を必要としていることを考えると、彼らも候補となる可能性もある」と予想している。

　さまざまな情報が交錯するMLBストーブリーグ。今オフの主役の1人と評される日本人右腕の移籍交渉はここから、いよいよ本格化していく。

構成●THE DIGEST編集部

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