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「ダルビッシュの飲み会を見たよ」惨敗に終わった韓国代表戦士たちが明かす本音と“侍ジャパンとの違い”「井の中の蛙を実感した」【WBC/2023名場面・珍場面】

THE DIGEST編集部

2023.12.13

早期敗退を真摯に受け止めた韓国代表の選手たち。まさにどん底からのリスタートだ。(C)Getty Images

 2023年のスポーツ界で印象的な出来事を『THE DIGEST』のヒット記事で振り返る当企画。今回は、WBCで侍ジャパンをまとめ上げたダルビッシュ有のとある行動を紹介する。1次ラウンドで悔しくも敗れ去った韓国代表選手も、彼のリーダーシップの高さに驚きを見せた。

記事初掲載:2022年3月15日

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 ベスト4以上の成績を目ざした韓国代表チームの戦いは、無残な結果に終わった。

 3月13日、ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)の1次ラウンド・プールBは全10試合が終了し、日本とオーストラリアの準々決勝進出が決定。かたや侍ジャパン最大のライバルと目された韓国は初戦のオーストラリア戦で躓いたのが最大の誤算となり、2勝2敗の3位で大会を後にした。これで3大会連続の1次ラウンド敗退。国内のファンやメディアから容赦ない非難の声を浴びせられている。

 そんななか、韓国のスポーツメディア『SPOTV News』が大会を終えた韓国代表選手たちのコメントを紹介した。そこから窺える彼らの苦悩や本音とは? 興味深いものをピックアップしよう。

 今大会限りでの代表引退を表明した主将のキム・ヒョンス外野手は「選手たちがプレッシャーを払拭できるようにするのが一番の課題だ」とコメント。「強化試合でも本番でも最善を尽くしたが、勝たなければダメだというプレッシャーに苦しんだ。私だけでなくみんな過度に緊張し、実力を発揮し切れなかった。重圧を感じるだけでなく、野球を楽しめる環境を作ることが重要なのだと考えさせられた」と振り返る。プールBで対戦した日本やチェコ、オーストラリアの選手たちからは終始笑顔がこぼれていた。そんな対戦相手から感じ入る部分があったのかもしれない。

 次代を担う投手のウォン・テインは「正直、壁を感じた。プロ野球の世界で良い待遇を受けながらプレーしているが、こんな結果になってしまって言い訳ができない」と肩を落とす。そのうえで、「考え方や取り組みを変えなければいけないと、選手みんなが感じたはずだ。悔しくて、実力が足りないと痛感し、井の中で蛙であることも実感した。(韓国野球が)退化しているのではなく、他国が成長する中で変わっていけなかったのが問題なんだと思う」と力を込めた。
 
 日本代表との違いに言及したのが、パドレスで活躍するキム・ハソン内野手だ。大会直前、パドレスのチームメイトであるダルビッシュ有のSNS投稿を見て気づかされるところがあったと明かす。

「ダルビッシュのインスタグラムをチェックしたら、(日本代表の選手たちが)みんなで飲み会をしているものがあったんだ。実を言うと、韓国代表チームにはそういうところがなかった。私自身は3年数か月ぶりの代表活動で、外に出かけるのさえ負担だと考えていて……。国際大会ではそういう雰囲気作りが大事で、結果に繋がるのだということ。日本もオーストラリアもチームとして本当にまとまりがあったと思う」

 まさにどん底からのリスタートとなる韓国代表。『SPOTV News』は「まず何をおいても韓国野球は、これから始まるKBO(韓国プロ野球)リーグで国内のファンの信頼を取り戻さなければならない。並大抵の努力では達成できないだろう」と記した。

構成●THE DIGEST編集部

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