MLB

大谷&山本の獲得に失敗したカブスに落胆の声…「悪いニュースはまだ終わっていないかも」と専門メディアはさらなる苦戦も予想

THE DIGEST編集部

2023.12.25

ドジャースで共闘する大谷(左)と山本。逃した球団のダメージは小さくないようだ。(C) Getty Images

 今オフの去就が注目を集めていた大谷翔平、山本由伸という両日本人プレーヤーのロサンゼルス・ドジャース入りが決定。巨額の契約内容が伝えられるなど、今オフのFA市場は2人の日本人スターを巡り様々な話題で溢れた。

【PHOTO】史上初の快挙多数!厳選写真で振り返る「大谷翔平2023年の軌跡」
 一方で、大物選手の獲得競争に"敗れた"球団の心情なども伝えられてきている。シカゴ・カブスの専門サイト『Inside The Cubs』の現地12月23日のトピックでは、同球団のシーズンオフでのここまでの動きや、今後の見通しなどが綴られている。

 その中で「シカゴ・カブスはこのオフシーズンにスター選手を獲得しようと必死だった。彼らはショウヘイ・オオタニ、フアン・ソト、あるいはヨシノブ・ヤマモトを獲得したかったはずだ。また、トレードでタイラー・グラスノーを獲得するために真剣に交渉を行なっていた」と振り返りながら、「しかし、カブスは冬のこの時点で、何も追加されないままだ」と指摘している。

 また、新たにクレイグ・カウンセル監督が就任したことも紹介しながらも、「ファンや球団が思い描いていたオフシーズンではない」と補強が進んでいないと強調する。

 さらに、「このオフシーズンにクラブにとって悪いニュースはまだ終わっていないかもしれない」と記し、同じくカブス専門サイトである『Bleacher Nation』のブレット・テイラー記者による、今後のFA市場の展望も紹介している。

 テイラー記者の見解として、カブスがNPBからのメジャー移籍を目指す今永昇太、さらにテキサス・レンジャーズからFAとなったジョーダン・モンゴメリーの両左腕獲得を狙っているものの、同じく山本獲得を逃したニューヨーク・ヤンキースが2人の獲得に全力を挙げているとして、「チャンスは潰えた」と予想したことも綴られている。

 トピックの中では、さらに「現在市場が薄くなり始めており、優秀な選手の一部が新天地を見つけているため、カブスが期待していた大きな飛躍を遂げるのは、はるかに困難になるだろう」とも指摘。今オフでの有力選手獲得の見通しが立たないと論じている。

 まさにドジャースの"独り勝ち"とも言える結果となった大物日本人選手の争奪戦。カブスをはじめ、獲得とならなかった球団のダメージは想像以上に大きいようだ。

構成●THE DIGEST編集部

【動画】2023年ホームラン王、大谷翔平の全44本をプレーバック!
NEXT
PAGE
【動画】2023年ホームラン王、大谷翔平の全44本をプレーバック!