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「すでに地球上で最も有名なスターだった」米メディアが25年殿堂入り有力のイチロー氏の現役時代を回想 史上2人目となる快挙の可能性にも言及

THE DIGEST編集部

2024.01.26

来年の米国野球殿堂入りが濃厚とされる現役時代のイチロー。(C) Getty Images

来年の米国野球殿堂入りが濃厚とされる現役時代のイチロー。(C) Getty Images

 輝かしい栄光が再び脚光を浴びている。

 1月24日、2024年の米国野球殿堂入りメンバーが発表されたことを受け、現地メディアでは早くも来年の投票の話題が盛り上がりを見せている。米スポーツサイト『Bleacher Report』では、2025年に殿堂入りの資格を得るイチロー氏(シアトル・マリナーズ会長付特別補佐兼インストラクター)が有力候補であると報じており、メジャーでの眩いキャリアを辿っている。
 
 同メディアは、「来年の候補者の要は、野球界に革命を起こし、日本をMLBのスーパースター候補の拠点にするのに貢献したイチロー・スズキだろう」と見通しており、「スズキが2001年にシアトルに来たとき、彼はすでに地球上で最も有名なスターのひとりだった。パ・リーグMVP3回、日本シリーズ優勝、パ・リーグ打点王を7シーズン連続で獲得した」として、2021年のシアトル・マリナーズ入団時を回想。

 さらに「日本球界における彼の経歴は他の追随を許さないものであったが、彼のプレーが米国で通用するのかどうか疑問に思う者もいた」と振り返り、その上で「スズキがその疑念を覆すのに時間はかからなかった。10年連続でオールスターに出場し、2001年にはア・リーグMVPと新人王を受賞、マリナーズをMLB記録となるレギュラーシーズン116勝に導いた」と綴っている。

 マリナーズ入団1年目から、首位打者や盗塁王など個人タイトルも獲得したイチロー氏の実績を評する同メディアは、「その後、2004年にイチローはシーズン安打記録(262本)を樹立する。2012年、シーズン途中にニューヨーク・ヤンキースへトレードされるまで、彼はシアトルで最初の11シーズン以上をプレーし、フランチャイズの象徴となった」として、称賛の言葉を並べた。

 他にも「イチローはMLBでのキャリアを3089安打で終えたが、もし彼が生涯をアメリカ国内で過ごしていたら、ピート・ローズの歴代記録(通算安打4256など)に挑戦できただろうかと、疑問に思うのも無理はない」と論じている。

 来年の殿堂入りについても、「彼はマリアーノ・リベラ(元ニューヨーク・ヤンキース)に次いで満場一致で殿堂入りする史上2人目の選手となる可能性がある」と主張。有資格1年目での殿堂入りも確実だと見込みを述べている。

 日本人野手の先駆者であり、米球界でも数々の功績を残したイチロー氏。1年後、野球人としてのキャリアに新たな栄誉が加わる可能性は高いようだ。

構成●THE DIGEST編集部

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