選手もスタッフいない全くのゼロからスタートした静岡県初のプロ野球球団「くふうハヤテベンチャーズ静岡」。今月14日の球団名発表後、キャンプイン前日の24日には、新入団選手発表会とチームユニホームの発表を間に合わせるなど、3月のウエスタンリーグ開幕へ向け、一歩ずつ準備を進めている。
そんな「ゼロからのチームづくり」に強く惹かれ、今季"くふうハヤテ"でのプレーを決めたのが、ユニホーム発表会でモデルを努めたプロ17年目のベテラン・福田秀平(34)だ。
「既にあるチームでの参入ではなくて、本当に1から作るチームからオファーをいただいた。それは僕にとって今後の人生にすごくプラスになるんじゃないかなと思って入団を決めました」
4年前は「時の人」だった。2019年オフにFA宣言し、2020年シーズンは若手時代の恩師・鳥越裕介氏が当時コーチとして在籍していたロッテへ移籍を決断。高い身体能力が評価され、古巣ソフトバンクを含めた6球団が競合する加熱ぶりだった。しかし移籍1年目、コロナ禍で開幕が伸びた中、組まれた6月の練習試合で右肩甲骨に死球を受け、開幕直前で戦線離脱。その怪我の影響から結果を残せないシーズンが続き、昨年オフにロッテを戦力外となった。
「引退ということが、すごく自分の中でありました。ただ、多くの方に関わっていただいた肩のリハビリのおかげで、最後の方には痛みなく投げられる状態までになっていたので『もう1回トライして、お世話になった方や応援してくれる方に自分の元気な姿を見せたい』と思って、現役続行を決めました」
新球団での再スタートは、実績のあるチームの最年長野手として注目が集まった。ベテランということで、自身の調整は一任されていたが、福田は11日から始まる球団主導の選手合同自主トレに、初日からの参加することを選んだ。
「1から作るチームですし、その一発目(の練習)だったので『絶対参加したい』と思って(初日から)きました。ここに集まった若い選手たちと一緒に、僕自身がもう1回、一からやっていく。18歳で入団した時の気持ち、初心に帰って、そういう思いを彼らと共有して頑張っていきたい」
多くの経験を重ねてきたベテラン・福田が、お互いがほぼ初対面となった合同自主トレ初日から参加したことは、チームにとって大きなプラス効果をもたらした。若い選手たちが緊張する中、最初の挨拶で笑いを誘って雰囲気を和ませると、練習では率先して声を出す。福田としては、これまでやってきた当たり前の行動だが、それが自然とチームに一体感を生み出していった。
チームの編成部門を担う山下大輔球団代表付GMは、ゼロからのチームづくりを行なっていく上で、そんな福田の存在に期待を寄せている。
「決して『俺が俺が』というタイプではないと思うが、(実際に会って)本当に野球が好きなんだという気持ちを感じました。(選手としての)彼の能力もこのチームにとっては貴重なんだけど、野球に対する真摯な気持ち、熱い思いを持っていることはすごく大事なこと。(若い選手たちが)一緒にプレーすることで、そういう気持ちは伝わっていくんじゃないかなと思っていますし、そういう選手であってほしいと思っています」
そんな「ゼロからのチームづくり」に強く惹かれ、今季"くふうハヤテ"でのプレーを決めたのが、ユニホーム発表会でモデルを努めたプロ17年目のベテラン・福田秀平(34)だ。
「既にあるチームでの参入ではなくて、本当に1から作るチームからオファーをいただいた。それは僕にとって今後の人生にすごくプラスになるんじゃないかなと思って入団を決めました」
4年前は「時の人」だった。2019年オフにFA宣言し、2020年シーズンは若手時代の恩師・鳥越裕介氏が当時コーチとして在籍していたロッテへ移籍を決断。高い身体能力が評価され、古巣ソフトバンクを含めた6球団が競合する加熱ぶりだった。しかし移籍1年目、コロナ禍で開幕が伸びた中、組まれた6月の練習試合で右肩甲骨に死球を受け、開幕直前で戦線離脱。その怪我の影響から結果を残せないシーズンが続き、昨年オフにロッテを戦力外となった。
「引退ということが、すごく自分の中でありました。ただ、多くの方に関わっていただいた肩のリハビリのおかげで、最後の方には痛みなく投げられる状態までになっていたので『もう1回トライして、お世話になった方や応援してくれる方に自分の元気な姿を見せたい』と思って、現役続行を決めました」
新球団での再スタートは、実績のあるチームの最年長野手として注目が集まった。ベテランということで、自身の調整は一任されていたが、福田は11日から始まる球団主導の選手合同自主トレに、初日からの参加することを選んだ。
「1から作るチームですし、その一発目(の練習)だったので『絶対参加したい』と思って(初日から)きました。ここに集まった若い選手たちと一緒に、僕自身がもう1回、一からやっていく。18歳で入団した時の気持ち、初心に帰って、そういう思いを彼らと共有して頑張っていきたい」
多くの経験を重ねてきたベテラン・福田が、お互いがほぼ初対面となった合同自主トレ初日から参加したことは、チームにとって大きなプラス効果をもたらした。若い選手たちが緊張する中、最初の挨拶で笑いを誘って雰囲気を和ませると、練習では率先して声を出す。福田としては、これまでやってきた当たり前の行動だが、それが自然とチームに一体感を生み出していった。
チームの編成部門を担う山下大輔球団代表付GMは、ゼロからのチームづくりを行なっていく上で、そんな福田の存在に期待を寄せている。
「決して『俺が俺が』というタイプではないと思うが、(実際に会って)本当に野球が好きなんだという気持ちを感じました。(選手としての)彼の能力もこのチームにとっては貴重なんだけど、野球に対する真摯な気持ち、熱い思いを持っていることはすごく大事なこと。(若い選手たちが)一緒にプレーすることで、そういう気持ちは伝わっていくんじゃないかなと思っていますし、そういう選手であってほしいと思っています」
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