プロ野球

【中日】今季初実戦は1回5失点… 2年目のドラ1右腕・仲地礼亜がこだわる「押せる真っ直ぐ」

岩国誠

2024.02.15

今季初の実戦マウンドで5失点を喫した仲地。キャンプでは課題と向き合う日々だ。写真:岩国誠

 昨年、一軍デビューを飾り2勝を挙げた中日ドラフト1位の右腕、仲地礼亜(23)。2年目のシーズンは、先発ローテーション入りを目指し、このキャンプで自らの課題と向き合い続けている。

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 ルーキーイヤーの去年は地元・読谷村の二軍キャンプでスタートしたが、今年のキャンプは一軍スタート。10日にその読谷村で行われた沖縄電力との初実戦で、1年ぶりに地元へ凱旋した。

 去年の初実戦と同じ相手に「直球でカウントを取る」と、明確なテーマを持って臨んだ。しかし、左打者の1番・新城翔太(28・琉球大)に初球のストレートをいきなりレフト前へ運ばれた。そして1点を失い、なおも一死満塁の場面で、ここも左打者の6番・大城駿斗(27・琉球ブルーオーシャンズ)にライトスタンドまで運ばれてしまった。

「真ん中より少し内側、甘めのストレートでした。真っ直ぐに張っていましたが、満塁だったので外野フライのほうに意識があって、浮いてきた真っ直ぐを外野に飛ばそうと思っていました。難しいところに投げようとしていたボールだったと思うので、それが甘くなったんだと思っています」(大城)

 大城に手痛い一発を浴び、それ以降は抑えた仲地だが、今年初実戦は1イニング29球5失点で交代。打たれた5本のヒットは全てストレートという悔しい結果に終わった。

「(相手が)真っ直ぐに張ってくる中で、真っ直ぐでカウントを取りたかったというのがあったのですが、きょうはそれができなかった。自分の中でも真っ直ぐっていうのは、(現時点で)あまり押していけるボールではないと分かってはいるんですけど、その中でも押したい、ファウルを取りたいというのがあった。そこは全然だめでした」

 押せる真っ直ぐの必要性。それは仲地がルーキーイヤーの去年、一軍で9試合登板した経験から導き出したものだった。

「去年一軍で登板して、ちゃんとファウルが取れないとやはり自分の中できついと感じる試合が多かった。(状態が)悪い時にそれができないときつくなるので、いろいろやってみたいと思って(今回)やってみました。満塁でクイックじゃなくなった4番打者の2球連続ファウルは、良かったと思います」

 ストレートでファウルを打たせること以外では、投球時に体が開くことで、リリースポイントが見やすいとの指摘を受け、その改善にも取り組んでいた。ただ、先頭打者に初球を打たれ、クイックモーションでの投球を余儀なくされたことで、その部分も中途半端になってしまったと振り返る。

「新しく変えたことが微妙に変わってないってなってしまっていたので、そこが中途半端になってしまった。もっと投げに行きたい気持ちが、感覚的に体の開きを感じることになってしまい、フォームの意識が中途半端になって、できなかったというのはありました」
 
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