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侍ジャパン

「メジャー契約を勝ち取れる!」侍Jの若き剛腕・山下舜平大の将来の“MLB入り”に敵将が太鼓判! 最速159キロ&緩いカーブに脱帽「本当に大変だった」

湯川泰佑輝(THE DIGEST編集部)

2024.03.07

6回から4番手で登板した山下は160キロに迫る剛速球を連発。球場を騒然とさせた。写真:梅月智史(THE DIGEST写真部)

6回から4番手で登板した山下は160キロに迫る剛速球を連発。球場を騒然とさせた。写真:梅月智史(THE DIGEST写真部)

 160キロに迫る剛速球には、敵将も脱帽するしかなかった。

 3月6日に「カーネクスト侍ジャパンシリーズ2024 日本vs欧州代表」の第1戦が京セラドーム大阪で行なわれ、侍ジャパンが5-0で完勝を収めた。

 2024年の初陣を白星でスタートした侍ジャパン。3大会ぶりに優勝したWBC(ワールド・ベースボール・クラシック)組と、伸び盛りな若手が融合した新チームのなかで、6回から4番手で登板した山下舜平大(オリックス)が最速159キロを連発する衝撃的な侍デビュー戦を飾った。

 試合後、先に記者会見場に姿を現した欧州代表のマルコ・マッツィエーリ監督は「日本が相手ということで、我々はディフェンスに回る場合が多かった。ピッチャーが非常に良かった。私たちはなかなか打つチャンスがなかったので、得点圏につながらなかった」と話し、日本の投手陣のレベルの高さにお手上げ状態。素直に力の差を認めた。

 なかでも敵将が舌を巻いたのは、日本の若き剛腕が披露した圧巻のピッチングだった。6回から登板したオリックスの若き右腕は、いきなり158キロを計時。球場を騒然とさせた。

 勢いはさらに続く。山下は2人目を中飛で打ち取ると、次打者の初球には最速159キロをマーク。結果的に9球粘られて左安打を打たれたが、常に155キロ前後のストレートで真っ向から欧州打線に力勝負を挑み、2回を投げて1安打、2奪三振、無失点と最高のスタートを切った。
 
 マッツィエーリ監督は「ヤマシタのことは前から知っていた」と明かすと、「近い将来(メジャーの)契約を勝ち取れる選手のひとりだ」と評し、山下のMLB入りに太鼓判を押した。

 続けて、「100マイル(約160キロ)の速球に加えて、緩いカーブを投げられて本当に大変だった」と話し、最大で約35キロ差ある緩急をつけた投球術に苦戦。攻略に苦労したと振り返った。

 最後に指揮官は、日本の21歳の右腕が投じる100マイル近いスピードボールについて「球が急に来るような、あれだけの速球を自然に投げ込めるのは本当に素晴らしい」と絶賛する言葉を並べ立てて、会見場を去った。

 日本代表の初陣で敵将も絶句するほど、強烈なインパクトを放った山下。またひとり、頼りになる若き侍が腕っぷしをアピールした。

取材・文●湯川泰佑輝(THE DIGEST編集部)

【動画】戦慄の初球158キロ! 侍デビューの山下舜平大が快投
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