スーパースター”不在”となるシーズンに向け、例年以上に強い決意を誓った。
ロサンゼルス・エンジェルスの主砲マイク・トラウトがMLB専門チャンネル『MLB Network』の人気番組『MLB Tonight』のインタビューに応じ、2024年シーズンへの期待とチームが直面している変化について興味深く語った。
昨年は7月3日に行なわれたサンディエゴ・パドレス戦でファウルを打った際に左手首を負傷。左手有鉤骨(ゆうこうこつ)骨折と診断され、シーズンを途中離脱。チームも73勝89敗で負け越し、9年連続でプレーオフ進出を逃した。
シーズンオフには盟友である大谷翔平がフリーエージェントとなり、名門ロサンゼルス・ドジャースと10年総額7億ドル(約1015億円)の超巨額契約を結んで移籍。連日多くの取材陣で賑わっていたエンジェルスのクラブハウスは、スーパースターの離脱以降は、一気にその数が減った。実状についてトラウトは「クラブハウス内の状況は大きく変わってしまったね」と素直に認めた。
次に自身のコンディションについて聞かれると、「ここ数年で下半身の調子が一番いいよ」と答え、ファンを安心させた。続けて、新しくチームの指揮を執るロン・ワシントン監督への信頼を表明している。
今季よりエンジェルスの新監督に就任した71歳の指揮官は、メジャーの中でも屈指の名将のひとりと称される。2010、11年には2年連続でテキサス・レンジャーズをワールドシリーズ進出に導き、17年からはアトランタ・ブレーブスの三塁コーチに就任すると、21年には26年ぶり4度目の世界一に貢献した。
老将に関してトラウトは早速「素晴らしいフィードバックを受けている」と話し、「ウォッシュ(ワシントン監督の愛称)が新しくエンジェルスの監督に就くと聞いてすぐに、彼の指導を受けたことがある選手やコーチたちから、たくさんのメールや電話をもらったが、みんな彼のことが大好きだと言っていた」とワシントン監督の人柄を称賛。ここまで順調にスプリング・トレーニングを積めていると手応えを掴んでいる。
低迷するチームの改革に着手している指揮官は、ここまで選手たちの士気を大いに高めているようだ。過去、強豪チームのコーチ時代に培われた走塁戦術で、エンジェルスを生まれ変わらせたい意向を示しており、盗塁を多用するスタイルをチームに植え付けている。
チーム最大のスタープレーヤーであるトラウトも例外ではなく、「今季は足で大いに役立つかもしれないね」とほのめかす。19年の13個を最後に直近では盗塁数が減少しているものの、ワシントン監督は通算盗塁数「117」を持つトラウトを「100盗塁の可能性を持つ選手」と呼び、背番号27への期待をあらためて表明している。
エンジェルスの顔としてチーム内外で大きな存在感を放ってきた大谷の流失は、あまりにも痛手だ。無論、トラウトも大黒柱の穴を重々認めたうえで、「シーズンを通してプレーすることができれば、今でも俺は球界最高の選手になれる。それが俺の気持ちであり、メンタリティにもなっている」と力強くコメント。不本意だった昨シーズン以上の活躍を誓っている。
怪我に悩まされた1年を経て、自身の能力に対する信念を再確認したトラウト。来るべき新シーズンに向け、3度のリーグMVPに輝いた男は14年を最後にプレーオフから遠のいているエンジェルスを再び栄光に導くことができるだろうか。
構成●THE DIGEST編集部
【画像】エ軍が日本語で「お久しぶり!」OP戦で再会した大谷翔平&水原通訳、トラウトが胸熱3S
ロサンゼルス・エンジェルスの主砲マイク・トラウトがMLB専門チャンネル『MLB Network』の人気番組『MLB Tonight』のインタビューに応じ、2024年シーズンへの期待とチームが直面している変化について興味深く語った。
昨年は7月3日に行なわれたサンディエゴ・パドレス戦でファウルを打った際に左手首を負傷。左手有鉤骨(ゆうこうこつ)骨折と診断され、シーズンを途中離脱。チームも73勝89敗で負け越し、9年連続でプレーオフ進出を逃した。
シーズンオフには盟友である大谷翔平がフリーエージェントとなり、名門ロサンゼルス・ドジャースと10年総額7億ドル(約1015億円)の超巨額契約を結んで移籍。連日多くの取材陣で賑わっていたエンジェルスのクラブハウスは、スーパースターの離脱以降は、一気にその数が減った。実状についてトラウトは「クラブハウス内の状況は大きく変わってしまったね」と素直に認めた。
次に自身のコンディションについて聞かれると、「ここ数年で下半身の調子が一番いいよ」と答え、ファンを安心させた。続けて、新しくチームの指揮を執るロン・ワシントン監督への信頼を表明している。
今季よりエンジェルスの新監督に就任した71歳の指揮官は、メジャーの中でも屈指の名将のひとりと称される。2010、11年には2年連続でテキサス・レンジャーズをワールドシリーズ進出に導き、17年からはアトランタ・ブレーブスの三塁コーチに就任すると、21年には26年ぶり4度目の世界一に貢献した。
老将に関してトラウトは早速「素晴らしいフィードバックを受けている」と話し、「ウォッシュ(ワシントン監督の愛称)が新しくエンジェルスの監督に就くと聞いてすぐに、彼の指導を受けたことがある選手やコーチたちから、たくさんのメールや電話をもらったが、みんな彼のことが大好きだと言っていた」とワシントン監督の人柄を称賛。ここまで順調にスプリング・トレーニングを積めていると手応えを掴んでいる。
低迷するチームの改革に着手している指揮官は、ここまで選手たちの士気を大いに高めているようだ。過去、強豪チームのコーチ時代に培われた走塁戦術で、エンジェルスを生まれ変わらせたい意向を示しており、盗塁を多用するスタイルをチームに植え付けている。
チーム最大のスタープレーヤーであるトラウトも例外ではなく、「今季は足で大いに役立つかもしれないね」とほのめかす。19年の13個を最後に直近では盗塁数が減少しているものの、ワシントン監督は通算盗塁数「117」を持つトラウトを「100盗塁の可能性を持つ選手」と呼び、背番号27への期待をあらためて表明している。
エンジェルスの顔としてチーム内外で大きな存在感を放ってきた大谷の流失は、あまりにも痛手だ。無論、トラウトも大黒柱の穴を重々認めたうえで、「シーズンを通してプレーすることができれば、今でも俺は球界最高の選手になれる。それが俺の気持ちであり、メンタリティにもなっている」と力強くコメント。不本意だった昨シーズン以上の活躍を誓っている。
怪我に悩まされた1年を経て、自身の能力に対する信念を再確認したトラウト。来るべき新シーズンに向け、3度のリーグMVPに輝いた男は14年を最後にプレーオフから遠のいているエンジェルスを再び栄光に導くことができるだろうか。
構成●THE DIGEST編集部
【画像】エ軍が日本語で「お久しぶり!」OP戦で再会した大谷翔平&水原通訳、トラウトが胸熱3S