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「オフシーズンの“勝者”はドジャースだが…」米老舗メディアがシーズンを展望「ジャイアンツの投手陣は最高」「ブレーブスは打線に厚みが」

THE DIGEST編集部

2024.03.28

オフに大谷や山本らを獲得したドジャース。一方でジャイアンツやブレーブスの前評判も高い。(C)Getty Images

 韓国でのロサンゼルス・ドジャース対サンディエゴ・パドレスの開幕戦から約1週間、本格的なシーズンが幕を開ける。開幕カードを戦っているドジャースは、大谷翔平をはじめとする大物選手を多数獲得。シーズンオフの時点ですでにレギュラーシーズンやワールドシリーズ制覇の最有力に挙げられてきた。

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 ただ、米老舗ベットサイト『The Sporting News』は、レギュラーシーズンやプレーオフで、ドジャースの前に大きく立ちはだかる球団があると予想。現地3月26日の記事で、米国内の各種予想システムなどを駆使して、各リーグやプレーオフ、ワールドシリーズの行方を占っており、それぞれのステージでドジャースの戦いが決して簡単ではないと見通した。

 レギュラーシーズンでは、「ドジャースの勝利数が三桁に届かなかったらショッキング」と上位争いを予想しながら、同地区のサンフランシスコ・ジャイアンツが優位と主張。ブレイク・スネル、マット・チャップマン、ホーヘイ・ソレーアらを獲得し、ドジャースに劣らない補強を進めたとして、「間違いなく同地区で最高の投手陣を擁しており、NL西地区優勝候補となる可能性がある」と論じている。
 
 さらに、ワールドシリーズの勝者にはアトランタ・ブレーブスを候補に挙げた。「オフシーズンのトロフィーはドジャースに手渡されたかもしれないが、コミッショナーのトロフィーはブレーブスに向かう可能性が高い」と綴っている。

 その理由として、「ドジャースは輝かしい打者を擁しているが、その打線ですらアトランタのような厚みに欠けている。ブレーブスは1番から9番まで投手に休みを与えないが、ロサンゼルスの下位打線は他のチームよりはマシだが、まだ息切れしている」とラインナップの差を説明。

 加えて、ドジャースの投手陣には「疑問が残る」とし、「山本由伸はMLBにどう適応するのか? タイラー・グラスノー、ウォーカー・ビューラー、クレイトン・カーショウは健康を維持できるのか? ボビー・ミラーは2年目のシーズンで何を期待できるのか?」と不安要素指摘。「一方、ブレーブスの投手陣には疑問はない」として、ここでもドジャースとの違いを強調している。

 大型補強の盛り上がりは落ち着いた現状、ドジャースには冷静な評価が向けられている。はたして"オフシーズンの勝者"は、どのような成績を残すのだろうか。

構成●THE DIGEST編集部

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