二刀流復活が近いかもしれない。

　現地４月５日、ロサンゼルス・ドジャースは敵地でシカゴ・カブスと対戦。チームは12安打を放ったが投手陣が打ち込まれ７対９で敗北を喫し、連勝は「４」でストップした。大谷翔平は「２番・指名打者」で先発出場し、５回に２ランホームランを片手で運ぶなど、５打数２安打２打点１本塁打の活躍だった。

　２日前にようやく今季初ホームランを叩き込んだ大谷。快晴のリグリー・フィールドでも、その快音が鳴り響いた。

　５回無死一塁で迎えた第３打席、大谷は相手先発カイル・ヘンドリックスが投じた初球のチェンジアップをうまく捉えると、打球は高々と上がりライトポール際にギリギリ入った。右手にバットを持ったまま運ぶ技あり本塁打に右腕は呆然。日本人スターの２試合連発弾に、敵地ながら大きな拍手が起こった。
  　開幕から８試合連続で一発が出ていなかったが、ここに来て一気に量産態勢に入った大谷。だが、好調なのはバットだけではないようだ。

　試合開始の約１時前、ドジャース専門メディア『Dodgers Nation』はキャッチボールをする背番号17の姿をキャッチした。大谷はグラウンドで約10メートルの距離から、１球ずつ丁寧に感触を確かめるかのようにボールを投げていた。文面には「ショウヘイ・オオタニは投手として、日に日に健康になっているようだ」と報告。昨年９月に右肘の靭帯修復手術から、驚異的な回復ぶりを見せるスーパースターに興奮を隠せないでいる。

　大谷は現地２日のサンフランシスコ・ジャイアンツ戦前にも、ドジャー・スタジアムでキャッチボールを敢行している。デーブ・ロバーツ監督は「いい投球だった。今後は50球をベースに距離を伸ばしていく」と言及。「投手・大谷翔平」への復活計画を明らかにしている。

　右肘手術の影響で今シーズンは打者一本でプレーする大谷。背番号17が、再びマウンドに立つ日も、そう遠くないかもしれない。

構成●THE DIGEST編集部

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