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飛距離140mの特大弾の次は俊足を飛ばしてランニング本塁打!“最もエキサイティングな男”デラクルーズの記録づくめの一夜<SLUGGER>

SLUGGER編集部

2024.04.09

バックスクリーン直撃の特大アーチに続き、ランニング本塁打も記録デラクルーズがまたもやってくれた。(C)Getty Images

バックスクリーン直撃の特大アーチに続き、ランニング本塁打も記録デラクルーズがまたもやってくれた。(C)Getty Images

“球界で最もエキサイティングな男”がまたも魅せてくれた。4月8日(現地)、レッズの若手遊撃手エリー・デラクルーズがブルワーズ戦でとんでもない記録を打ち立てたのだ。

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 まずは5回、左打席に立ったデラクルーズはブルワーズ2番手のJB・ブカウスカスから本拠地グレートアメリカン・ボールパークのセンターバックスクリーンを直撃する飛距離458フィート(約139.6m)の超特大弾を放つ。

 今季10試合目にして初アーチを放って気を良くしたデラクルーズは、次は自慢の俊足をアピールした。

 7回裏、左腕のブライアン・ハドソンと対戦し、今度は右打席から詰まり気味のハーフライナーを飛ばす。センターのサム・フレリックが前進してダイビングキャッチを試みるも補給できず、打球は後方へ転々。それを見たデラクルーズは一気にトップギアに入った。大きなストライドで二塁、三塁を回り、最後は豪快なヘッドスライディングでホームへ。ベース一周14.96秒の激走でブルワーズ野手陣の必死の中継をかわし、ランニングホームランとなった。

 この夜のデラクルーズの活躍は、文字通り記録づくめだった。飛距離450フィート以上のホームランとランニング本塁打を同じ試合に記録したのは、スタットキャスト導入(2015年)以降では史上初。1試合両打席本塁打は球団史上3人目、「両打席本塁打」と「策越え本塁打とランニング本塁打」「4得点」「盗塁」を1試合ですべて記録したのはMLB史上初の快挙だった。
 昨年6月のメジャーデビュー直後から、デラクルーズは攻守にスケールの大きなプレーを連発してファンを驚愕させてきた。デビュー15試合目でのサイクル安打達成、1打席間で二盗・三盗・本盗を続けざまに決める離れ業、97.9マイルのスタットキャスト史上最速送球(内野手)……。『ニューヨーク・タイムズ』紙は「球界で元もエキサイティングなショー」と称賛した。

 チームメイトのウィル・ベンソンいわく「去年も言ったが、シンシナティの街は真のスーパースターに恵まれた」。打って走って球場を沸かせる“スタットキャストの申し子”とも呼ばれるデラクルーズは、次はどんなプレーを見せてくれるのか。今から楽しみで仕方がない。

構成●SLUGGER編集部

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