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「陰謀論はもう飽きた」米検察が大谷翔平は“被害者”と断定も、なくならない疑いの声に米識者が憤慨!「奇妙で呆然とするばかりだ」

THE DIGEST編集部

2024.04.12

水原氏が銀行詐欺罪で米検察によって訴追された。(C) Getty Images

 ロサンゼルス・ドジャースの大谷翔平の元通訳・水原一平氏が違法賭博に関与していたとされる問題で、アメリカ連邦検察が水原氏を「銀行詐欺罪」の容疑で訴追した。

 米連邦検察は現地4月11日に行なわれた会見で、水原氏が2021年11月から24年1月にかけて大谷の口座から賭博の胴元側へ1600万ドル(約24億5000万円)もの不正送金を行なっていたという。当初盗んだとされた450万ドル(約6億8000万円)を大きく上回る額の不正送金が明るみになった。

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 同検察の担当者は会見のなかで、「大谷選手は捜査に協力してくれた。彼は"被害者"であることを強調しておきたい」と話し、大谷への疑いが晴れ、"潔白"であることを発表した。

 この発表を受け現地メディアが一斉に報じるなか、MLBアナリストたちも次々に反応。大谷をこよなく愛する『FOX Sports』のアナリスト、ベン・バーランダー氏は「大谷の口座から1600万ドル以上が送金された。なんてことだ」とポスト。すると、「無罪が証明されたね」「まったく。友達にこんなことするなんて」などと同調する意見とともに「大谷が知らないはずがない」「ではどうやって口座にアクセスできた」などと反論するコメントも多数寄せられた。

 すると、同氏は「誰も自分が間違っていることを認めたくありません。特にソーシャルメディアでは。陰謀論者の声はますます大きくなるばかりだ」とポスト。さらに「『会計士も知らなかった?信じられません』という人たちへ… 一平は文字通りアメリカでの翔平の代弁者であり、翔平が病気だと言って会議当日に翔平が出席可能かどうかについて会計士に嘘をついた。その代わりに、彼は一人で行なって彼に代わって決断を下した」と続け、連邦検察局の発表文書の該当箇所を添付した。そして、MLB情報番組『Flippin Bats』のポッドキャストでの投稿から「大谷翔平は今日、連邦捜査官によって"被害者"に指名された。ベン・バーランダーは陰謀論にはもう飽きた」ともポストしている。

 また、米メディア『Barstool Sports』などで執筆し、45万以上のフォロワーを持つ著名ジャーナリストのジャレッド・カラビス記者は、「連邦捜査で大谷翔平は完全に無実だとされているにもかかわらず、この状況で大谷翔平が何らかの不正行為で有罪になることを表面上はただ願っているだけの人々の多さは、私にとってはただ奇妙で呆然とするばかりだ。なぜそんなことを応援するのか分からない」とポストし、未だに止まない大谷への疑いや中傷する声に疑問を呈した。

 米連邦検察の捜査によって、水原氏が銀行口座の開設から関り、銀行からの電話連絡にも大谷自身であると偽って出ていたことも明らかになっており、不正送金のからくりが詳らかにされた。しかし、それでもなお、「なぜ口座にアクセスできた」「なぜ大金が消えたことに気づかなかった」と疑いの目を持つ向きはなくならないようだ。

構成●THE DIGEST編集部

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