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大谷翔平が日本人最多175本塁打&日米通算1000安打となる3安打1打点の猛打も、ドジャースは延長11回に逆転負け。先発・山本由伸は勝敗つかず

THE DIGEST編集部

2024.04.13

大谷(左)はソロHRを含む猛打賞。山本(右)は5回6K3失点も、勝敗はつかなかった。(C)Getty Images

大谷(左)はソロHRを含む猛打賞。山本(右)は5回6K3失点も、勝敗はつかなかった。(C)Getty Images

 看板の強力打線が大爆発も、痛恨の逆転負けを喫した。

 現地4月12日、ロサンゼルス・ドジャースは本拠地でサンディエゴ・パドレスと対戦。「2番・指名打者」で先発出場した大谷翔平は3試合ぶりとなる4号ソロ弾、さらに日米通算1000安打を達成するなど、5打数3安打1本塁打1打点の大活躍も、チームは延長11回にタイブレークの末、7対8で敗北。接戦を落とした。

 偉大な記録到達は、いきなり初回に訪れた。先発の山本由伸がマニー・マチャドに一発を浴びて2点を先制されたその裏、大谷はアウトコース高め95マイル(約152.8キロ)の速球を振り抜くと、打球は左中間スタンドに着弾。この瞬間、松井秀喜(元ニューヨーク・ヤンキースなど)氏が持つ日本人メジャーリーガー最多本塁打タイとなる175本目に並んだ。

 先輩・大谷から援護をもらった山本だったがパドレスのキム・ハソンに2号ソロを打たれ、再び2点差にされる。しかしドジャースは2回裏、5番マックス・マンシーが2試合連続弾となる3号ソロ、なおも2死一、二塁から1番ムーキー・ベッツがリーグ単独トップに立つ6号3ランホームランを左中間に叩き込むなど、この回だけで一挙4点を奪い、5対3で試合をひっくり返した。大谷もこの流れに乗りたかったが、第2打席は相手の好守で中ライナーに倒れた。

 だがこの日、偉才のバットは絶好調だった。5回、先頭打者の大谷はカウント1-2から4球目のスライダーをすくい上げると、打球は三塁線付近にフラフラと上がって、レフトとサードの間にポトリと落ちる。打球の処理の間に大谷は快足を飛ばして、一気に二塁に進塁。ラッキーな形で二塁打となり、日米通算安打数が節目の1000本目に到達した。

 山本は3回以降立ち直り、スプリット、カーブなどを駆使して6奪三振を奪い、5回(91球)まで投げて3失点。勝利投手の権利を得て降板したが、中継ぎ陣がリードを守れず7回に同点2ランを浴び、日本人右腕の2勝目はお預けとなった。
 
 大谷は同点に追いつかれた直後、4度目の打席でパドレス3番手・松井裕樹と対戦。韓国での開幕シリーズ以来の対戦となり、大谷は4球目のスプリットをライトに弾き返す二塁打。この試合3本目のヒットで、猛打賞をマークするも得点にはつながらず。

 7対7で迎えた9回の第5打席は一発が期待されたが、中ライナーに打ち取られた。

 試合は延長11回にパドレスがついに1点を勝ち越し。崖っぷちのドジャースはランナーがひとり出れば好調な大谷に打席が回るが、1番ベッツの打球は惜しくも中フライに倒れてゲームセット。両チーム合わせて8本のアーチが飛び出した空中戦は、10安打を放ったパドレスが勝利を収めた。

構成●THE DIGEST編集部

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