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「彼の秘密は何なのか?」カブス今永昇太のピッチングを米メディアが分析! 独特の「ライジング効果」を生み出す2つのポイントとは?

THE DIGEST編集部

2024.04.13

13日シアトル・マリナーズ戦でメジャー3度目の登板を迎えるカブスの今永。(C)Getty Images

13日シアトル・マリナーズ戦でメジャー3度目の登板を迎えるカブスの今永。(C)Getty Images

 シカゴ・カブスの今永昇太が現地時間4月13日、シアトル・マリナーズ戦でメジャー3度目の登板を迎える。
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 ここまで2度の先発で計10イニングを投げ無失点、初勝利も記録するなど上々の結果を残している。なにより、2試合の登板で被安打4、奪三振12、四球ゼロという抜群の安定感をみせ、新人左腕の評価は開幕以降、さらに上昇中だ。

 過去2度の「快投」が多くの人々を惹きつける内容だったことは間違いない。初の敵地でのピッチングを前にして、今永のスキルに対し、米国内メディアも高い関心を寄せている。

 米スポーツサイト『theScore』が現地時間4月12日、今永の特集記事を配信。今季のレギュラーシーズン2度の先発登板を振り返り、そのピッチングを分析する内容となっている。

 同メディアは、ここまで高いパフォーマンスを披露している今永の特徴として、ストレートの球威とリリースポイントの2つにフォーカス。ここまでの10イニングで、ストレートがまだ安打にされていないと説明しながら、「興味深いのは、イマナガが特に力強い投球をしているわけではないということだ。スタットキャスト(米データ解析システム)によると彼の平均球速は92.4マイルで、これはMLBの先発投手の平均に近い」と指摘している。

 その上で、「では、彼の秘密は何なのか? 2,400RPM以上という非常に優れた球の回転を見せる。このスピンが、イマナガの速球が重力に逆らい、いわゆるライジング効果を生み出すのに役立っている」として、ボールに加えるスピンが速球の威力を増す要因であると説いている。
 
 さらに、「平均以上の回転率を持つ投手は数多い。イマナガが違うのは、投球を投げ込む位置だ」と独特のリリースポイントに言及。左腕のオーバーハンドとして、米球界でも特に低い位置であり、これにより横の変化球の動きの質にも効果的であるなどと論じている。

 また前出の『theScore』は、「イマナガがカブスと4年総額5,300万ドルの契約を結んだとき、多くの評価者は彼をローテーション中盤の先発投手と予想した」と振り返りながら、「恐らくカブスは、中盤クラスのローテーション投手を適正価格で手に入れたのではなく、トップ・オブ・ローテーションのアームを“バーゲン”で手に入れたのだろう」と主張。カブス先発陣においてエース級のポテンシャルであると期待を寄せた。

 メジャーのマウンドでは回数を重ねる毎に、試練にも向き合うこととなるだろう。だが、勢いと共に、深みを増し続ける今永のピッチングは、これからさらに高いパフォーマンスを発揮する可能性も、十分に秘めている。

構成●THE DIGEST編集部

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