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「ドジャースは何もかもうまくいっていない!」米番記者が13残塁の“拙攻”を痛烈指摘! 脆弱なブルペン陣を一刀両断「万全ではないし、安定感ない」

THE DIGEST編集部

2024.04.21

大谷は4出塁するも、6回に満塁の好機を活かせなかった。(C) Getty Images

 拙攻が目立つ痛い敗北を喫した。

 現地4月20日、ロサンゼルス・ドジャースの大谷翔平が本拠地で行なわれたニューヨーク・メッツ戦に「2番・指名打者」で先発出場。5回の右越え二塁打で6試合連続安打をマークするなど2打数1安打3四球でチャンスメイクを果たすも、チームは好機を活かせず4対6で競り負けた。

 投打が嚙み合わない一戦だった。ドジャース先発のギャビン・ストーンが4回途中で被安打4、与四球5、2失点で降板。2対2の同点で迎えた6回表には2番手ライアン・ヤーブローが1死一、二塁のピンチを招くとデーブ・ロバーツ監督はライアン・ブレイジャーに交代を即決。しかしこれが誤算で、2番スターリング・マーテイに痛恨の3ランホームランを献上し、3点差に広げられた。

 一方の打線も、6回の1死満塁で大谷が空振り三振。さらに8回にも、再び満塁の絶好機を作ったが4番テオスカー・ヘルナンデス、5番マックス・マンシーが連続三振に倒れるなど決め手を欠き、合計13残塁の拙攻が最後まで響いた。
 
 この試合には現地メディアからも苦言が呈されている。米スポーツメディア『The Athletic』のドジャース番記者を務めるファビアン・アルダヤ氏は「ドジャースはこの試合、14三振を喫した。それも、満塁での機会では6回も記録している」と痛烈に指摘。得点圏での凡退を敗北の原因に挙げている。

 加えて、「ドジャースにとって(今週は)何もかもがうまくいっていない」と嘆き、「昨年の冬、チームは巨額な財布の中身を示して大きな支配を見せているとは言い難い。投手陣のローテーションは万全ではないし、安定していない」と記し、強力打線に比べて不安視されていたブルペン陣の脆弱さが、ボロを出し始めていると危機感を抱いている。

 アルダヤ氏が指摘するように、開幕から好調を維持しナ・リーグ西地区首位を快調に走っていたドジャースだが、直近は2カード連続で負け越し。チーム防御率4.30は同地区3位で、ナ・リーグ全体では11番目と低い。チームの勢いも陰りが見え始め、貯金はついに「1」にまで減っている。

 投手陣が踏ん張らなければ、"MVPトリオ"を擁する自慢の強力打線との歯車も嚙み合わない。12勝11敗でまだ地区首位をキープしているとはいえ、名門球団は本来の調子を取り戻せるのか。不安の種は決して小さくない。

構成●THE DIGEST編集部

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