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「今永昇太は別次元にいる!」リーグトップ無傷4勝&防御率0.98の無双に賛辞止まず! 一方、敵地は昨オフ”争奪戦失敗”を大後悔

THE DIGEST編集部

2024.04.27

今永は7回途中まで5安打7奪三振をマーク。リーグトップの4勝目を挙げた。(C)Getty Images

 日本人左腕の圧巻ピッチングに、思わぬところからため息が漏れている。

 現地4月26日、シカゴ・カブスの今永昇太がボストン・レッドソックス戦に今季5度目の先発登板。7回途中まで投げ、5安打1四球7奪三振1失点の好投を見せ、チームは7対1で完勝。両リーグトップに並ぶ4勝目を挙げ、防御率は0.98。依然0点台をキープする快調さだ。

 カブスの背番号18の前にレッドソックス打線は攻略法が見出せず、3回までノーヒット。だが3点ビハインドの4回裏にタイラー・オニールが一発を放つと、なおも1死一、二塁と好機を作る。しかし、ギアを一段階上げた日本人ルーキーの前に凡打で追加点は奪えなかった。

 6回には再びオニールが内野安打で出塁し、2死一、二塁とランナーをためるも、6番パブロ・レイエスはカウント2-2からスプリットにバットが空を斬り、今永にこの日7つ目の三振を献上。またも得点チャンスを逸した。

 逆に7回表にダメ押しの3点を失ってしまったレッドソックス。7安打を放つも、わずか1得点と決定打を欠き、2連敗を喫した。なお、吉田正尚は5試合連続で先発を外れ、最後まで出番はなかった。
 
 無傷の4勝目を飾った日本人左腕の快投に地元メディアは大熱狂している。ニュースメディア『Marquee Sports Network』は公式X(旧ツイッター)に、今永の5試合トータルの投球内容を記したうえで、「ショウタ・イマナガは今、まったく別次元にいる! カブスは彼が先発した5試合すべてに勝利している」と報告。無双の活躍に賛辞を惜しまない。

 その一方で、ボストンの識者は苦虫を噛み潰したような表情でカブスの日本人ルーキーを見つめている。レッドソックスを中心に同拠点をホームに置くスポーツチームの情報を専門的に発信しているニュースメディア『Boston Sports Gordo』は「レッドソックスは昨シーズンオフに、わりと早い段階でショウタ・イマナガに2年総額2600万ドルの契約をオファーした。彼は賢く、さらなる勝利を期待し、今夜レッドソックスの喉にそれを押し込んだ」と記述。今永争奪戦に敗れたことを回顧しながら、あらためて逃した魚の大きさを悔いている。

 今永は昨年オフ、横浜DeNAからポスティングシステムを利用してメジャー移籍を希望。カブス、サンフランシスコ・ジャイアンツ、ロサンゼルス・エンジェルスに加え、レッドソックスも争奪戦に参加。交渉の席ではアレックス・コーラ監督もオンライン会見に出席するほど熱意を示していたが、最終的にはカブスが4年総額5300万ドル(約77億4000万円)の契約で合意。言わずもがな、今シーズン最大の掘り出し物だと言われるほど、日本人左腕はメジャーの舞台を席巻している。

 敵将は「(今永は)我々が見立てた通りの活躍をしている」と語り、試合前まで防御率0.83と、圧巻の投球を続ける日本人左腕の実力を高く評価。「いい直球を持っている。攻略するには、それを捉えていかないといけない」と十分に警戒していたが、打線は沈黙。今永攻略はうまくいかず、逆に返り討ちにされてしまった。

 米識者らの予想をはるかに上回るパフォーマンスを見せ続けている今永。この勢いは、はたしてどこまで続くのだろうか。

構成●THE DIGEST編集部

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