現地5月29日に行なわれたロサンゼルス・エンジェルス対ニューヨーク・ヤンキース戦で、物議を醸すシーンがあった。
【動画】エンジェルス対ヤンキース戦で物議を醸したプレーをチェック
1回表のヤンキースの攻撃。1番のアンソニー・ボルピーが中前打で出塁し、2番フアン・ソト、3番アーロン・ジャッジがいずれも四球を選んで無死満塁。好機で打席に入った4番ジャンカルロ・スタントンは初球を打ち、二塁ベース付近に内野フライを打ち上げた。
打球が上がると、二塁走者のソトはゆっくりと二塁へ帰塁する。しかしベースを踏む同じタイミングでエンジェルスの遊撃手ザック・ネトと交錯。ネトは転倒してフライを取れなかった。
審判団の判定は、スタントンのインフィールドフライと、ソトの守備妨害だった。無死満塁の好機が一転、2死一、三塁になるため、すぐにヤンキースのアーロン・ブーン監督はベンチを飛び出して審判団に猛抗議。判定は覆らず、一歩も引かなかったブーン監督は退場処分となった。
試合は1対2でヤンキースが勝利したものの、ブーン監督は試合後も腹の虫がおさまらなかった。米通信社『AP』によると、「明らかにおかしな判定だった。フアンは邪魔にならないように戻っていた。戻らなければネトが捕球した場合、二塁でダブルプレーになる。フアンはどうすればよかったんだ?」と語ったという。
倒されたネトは、「彼の邪魔をする気はなかったし、彼も僕を邪魔するつもりはなかった。ただボールを取ろうとしていただけで、たまたま彼がその場にいたんだ」と、単にタイミングが悪かっただけで互いに相手を妨害するつもりはなかったと受け止めている。
二塁塁審のヴィク・カラパッツァは一連のプレーと判定について、「ソトが守備者を故意に妨害しようと接触したわけではない。しかし、走者が守られるのは唯一、ベース上に立っている時だけ。ソトはベース上に立っていなかった」と試合後の調査報告書で見解を示し、さらに「最初に打者のインフィールドフライを宣告し、次の走者の守備妨害として2つめのアウトを宣告した」と語ったという。
さらにカラパッツァ塁審はブーン監督の退場について、「彼は言ってはいけない言葉を発した。これ以上は、言わないでおこう」とコメント。ブーン監督は「少し攻撃的で失礼な言い方だったかもしれない」と少し笑いながら審判団とのやり取りを振り返った。
一連のプレーと判定について米メディア『FanSided』が、「"審判ショー"の最新エピソード」と報じたように、守備者と走者の接触で物議を醸したシーンは、現地5月23日に行なわれたシカゴ・ホワイトソックス対ボルティモア・オリオールズ戦でも起きていた。
2対8と大きくリードを許していたホワイトソックスが9回裏に猛攻。4点を挙げて6対8と追い上げ、なおも好機を迎えていた場面だった。1死一、二塁と1発がでれば逆転サヨナラというシーンで打席に入ったアンドリュー・ベニンテンディは、マウンド後方に大きなフライを打ち上げた。
これをオリオールズの遊撃手ガナー・ヘンダーソンが悠々キャッチ。2死一、二塁となるはずが、二塁塁審は二塁走者のアンドリュー・ボーンに守備妨害を宣告。ダブルプレーとなり、突如として試合終了となった。
ヘンダーソンが二塁ベース後方の守備位置から落下地点に入る間、二塁走者のボーンがヘンダーソンの進路を妨害したとしてアウトとなったのだ。この判定は米国で大きな議論となり、わずか6日後のエンジェルス対ヤンキース戦でも、同じようなシーンと判定が生まれた。
『MLB.com』も物議を醸した2つのプレーを記事化し、「打球を捕ろうとする野手を妨害したと判断された走者は、故意か否かにかかわらずアウトとなると規定している」と、あらためてルールを記載した。
構成●THE DIGEST編集部
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【動画】エンジェルス対ヤンキース戦で物議を醸したプレーをチェック
1回表のヤンキースの攻撃。1番のアンソニー・ボルピーが中前打で出塁し、2番フアン・ソト、3番アーロン・ジャッジがいずれも四球を選んで無死満塁。好機で打席に入った4番ジャンカルロ・スタントンは初球を打ち、二塁ベース付近に内野フライを打ち上げた。
打球が上がると、二塁走者のソトはゆっくりと二塁へ帰塁する。しかしベースを踏む同じタイミングでエンジェルスの遊撃手ザック・ネトと交錯。ネトは転倒してフライを取れなかった。
審判団の判定は、スタントンのインフィールドフライと、ソトの守備妨害だった。無死満塁の好機が一転、2死一、三塁になるため、すぐにヤンキースのアーロン・ブーン監督はベンチを飛び出して審判団に猛抗議。判定は覆らず、一歩も引かなかったブーン監督は退場処分となった。
試合は1対2でヤンキースが勝利したものの、ブーン監督は試合後も腹の虫がおさまらなかった。米通信社『AP』によると、「明らかにおかしな判定だった。フアンは邪魔にならないように戻っていた。戻らなければネトが捕球した場合、二塁でダブルプレーになる。フアンはどうすればよかったんだ?」と語ったという。
倒されたネトは、「彼の邪魔をする気はなかったし、彼も僕を邪魔するつもりはなかった。ただボールを取ろうとしていただけで、たまたま彼がその場にいたんだ」と、単にタイミングが悪かっただけで互いに相手を妨害するつもりはなかったと受け止めている。
二塁塁審のヴィク・カラパッツァは一連のプレーと判定について、「ソトが守備者を故意に妨害しようと接触したわけではない。しかし、走者が守られるのは唯一、ベース上に立っている時だけ。ソトはベース上に立っていなかった」と試合後の調査報告書で見解を示し、さらに「最初に打者のインフィールドフライを宣告し、次の走者の守備妨害として2つめのアウトを宣告した」と語ったという。
さらにカラパッツァ塁審はブーン監督の退場について、「彼は言ってはいけない言葉を発した。これ以上は、言わないでおこう」とコメント。ブーン監督は「少し攻撃的で失礼な言い方だったかもしれない」と少し笑いながら審判団とのやり取りを振り返った。
一連のプレーと判定について米メディア『FanSided』が、「"審判ショー"の最新エピソード」と報じたように、守備者と走者の接触で物議を醸したシーンは、現地5月23日に行なわれたシカゴ・ホワイトソックス対ボルティモア・オリオールズ戦でも起きていた。
2対8と大きくリードを許していたホワイトソックスが9回裏に猛攻。4点を挙げて6対8と追い上げ、なおも好機を迎えていた場面だった。1死一、二塁と1発がでれば逆転サヨナラというシーンで打席に入ったアンドリュー・ベニンテンディは、マウンド後方に大きなフライを打ち上げた。
これをオリオールズの遊撃手ガナー・ヘンダーソンが悠々キャッチ。2死一、二塁となるはずが、二塁塁審は二塁走者のアンドリュー・ボーンに守備妨害を宣告。ダブルプレーとなり、突如として試合終了となった。
ヘンダーソンが二塁ベース後方の守備位置から落下地点に入る間、二塁走者のボーンがヘンダーソンの進路を妨害したとしてアウトとなったのだ。この判定は米国で大きな議論となり、わずか6日後のエンジェルス対ヤンキース戦でも、同じようなシーンと判定が生まれた。
『MLB.com』も物議を醸した2つのプレーを記事化し、「打球を捕ろうとする野手を妨害したと判断された走者は、故意か否かにかかわらずアウトとなると規定している」と、あらためてルールを記載した。
構成●THE DIGEST編集部
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