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10試合ぶりの14号アーチも、直前まで不振が囁かれた大谷翔平。米メディアが打撃の波について見解「オオタニのようなペースを維持するのは難しい」

THE DIGEST編集部

2024.05.31

現地29日のメッツ戦で14号2ランを放った大谷。完全復活のきっかけとなるか。(C) Getty Images

 ロサンゼルス・ドジャースの大谷翔平は、今月17日のシンシナティ・レッズ戦で13号本塁打を放って以降、10試合にわたり快音が聞かれていなかった。先週まで3割5分台を記録していた打率も3割3分を下回り、チームの連敗も相まって、背番号17の打撃不振が囁かれていた。

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 だが、現地時間29日のニューヨーク・メッツとのカード最終戦で待望の14号アーチが飛び出し、10-3の勝利に貢献。敵地でのスイープ達成となったことで、米国内ではすでに「打棒復活」との反響も上がっているようだ。

 もちろん、ここから大谷が量産態勢に入ることを願うファンは少なくないだろう。だが、前日のダブルヘッダー2試合目は、デーブ・ロバーツ監督が大谷の披露などを考慮し、グラウンドに立たせることはなかった。太腿を痛めた不安もまだ拭い切れていないとも考えられる。

 ファンが待ちわびた一発が生まれたとはいえ、大谷の打撃がふたたび好調の波に乗ったか否かは、夏場へと向かうここからの試合の中で、より顕著となっていくはずだ。

 米スポーツサイト『The Sporting News』ではメッツとの3戦目開始前に配信したトピックの中で、大谷の打率が一時よりも落ち込んだことで、太腿の違和感の影響などを指摘。加えて「開幕当初は猛烈に熱かったオオタニの打撃が、現在は冷え切っているのかもしれない」と評価している。その上で、「オオタニのようなペースを1年間維持するのは、どんなに優れた選手でも、どんな役割を担っていても難しい」と主張する。

 また、ダブルヘッダー2戦目に大谷の出場が無かったことに対し、「オオタニを軌道に戻すのに役立つかもしれない」と休養が効果的であると見通しながら、「彼は極めて優れた打者であり、長い成功実績があるので、2週間ほど大きく調子が悪かったとしても、心配するほどではない」と見解を示している。

 現地メディアの予測通り、休養明けのゲームで大谷らしい打撃がみられており、この結果は復調への兆しと捉えられるはずだ。そして、ドジャースは移動日を挟み、現地時間31日(日本時間1日)から本拠地でのコロラド・ロッキーズとの3連戦を迎える。

 まだ100試合以上を残すレギュラーシーズン、好不調の波を乗り越えながら、「日本人スター」は野球ファンを沸かせ続ける。

構成●THE DIGEST編集部

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