2018年4月8日。ロサンゼルス・エンジェルスに加入した1年目の大谷翔平にとって2度目のメジャー登板、本拠地エンジェル・スタジアムでの初めての登板を、当時高校生だったポール・スキーンズが見届けた。
【動画】MLB公式が配信! 衝撃デビューをはたしたスキーンズの1か月をチェック
エンジェルスのお膝元、カリフォルニア州オレンジ郡フラートン出身。カリフォルニア州レイクフォレストのエル・トロ高校野球チームに、大谷が本拠地初登板する試合のチケットが配られた。
その日、大谷はオークランド・アスレティックスを相手に圧巻の投球を見せた。初回15球で3者連続三振。5回にも3者連続三振を記録するなど、初回の先頭打者から19人連続で抑え込んだ。初安打を許した7回途中まで完全試合ペース。7回を投げて被安打1、12奪三振、無失点の快投を見せた。この雄姿をスキーンズは焼き付けた。
スキーンズは高校で投手や捕手、内野手を兼任。代表選手としても活躍した。軍人一家で育ち、高校卒業後は空軍士官学校に進学。エアフォース・ファルコンズでプレーして22年にルイジアナ州立大学に編入すると、23年にはシーズン記録となる203奪三振を記録。23年カレッジワールドシリーズを制し、ワールドシリーズMVPと全米最優秀投手賞に選ばれた。
23年のドラフトでは全体1位で指名されてパイレーツと契約。24年5月11日にメジャー初昇格すると、その日に行なわれたシカゴ・カブス戦で先発し、100マイル(約160キロ)以上の速球を17球なげ、7奪三振と、衝撃的なデビューを飾った。
二度目の登板となった5月17日のカブス戦では、6回100球、11奪三振、被安打0で初勝利をマーク。5月23日のサンフランシスコ・ジャイアンツ戦では6回93球、3奪三振、被安打6、1失点で勝敗はつかなった。
5月29日のデトロイト・タイガース戦では6回96球、9奪三振、被安打3、失点2で2勝目。そして、現地6月5日、ロサンゼルス・ドジャースを相手にメジャー5試合目の登板を迎える。
「私は彼(大谷)のプレーを見て育った。ドラフトされる前から、投手も打者もできる選手になりたいと思っていた。オオタニはいろんな意味で刺激を与えてくれた」
かつての"二刀流"スキーンズは、パイレーツでは投手に専念している。「打撃が恋しい」と語っているが、登板4試合で22イニングを投げ、2勝0敗、防御率2.45、30奪三振を記録。メジャー4試合での登板で途方もなく高い期待に、存分に応えている。
憧れの存在、大谷との初対決に向けてスキーンズは、「実行あるのみ。いいプランを持って臨むつもりだ。うまくいけばいいね」と語った。「憧れのオオタニは、打者と投手のどっちが優れている?」と聞かれると、「わからない」とほほ笑み、「彼は打者でも投手としても優れた選手だよ」と心境を語った。
「MLB最新の"天才投手"」とも称されるスキーンズは、はたしてドジャース相手に、そして大谷に対して、どのような投球を見せるのだろうか。この試合には、大きな注目が集まっている。
構成●THE DIGEST編集部
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エンジェルスのお膝元、カリフォルニア州オレンジ郡フラートン出身。カリフォルニア州レイクフォレストのエル・トロ高校野球チームに、大谷が本拠地初登板する試合のチケットが配られた。
その日、大谷はオークランド・アスレティックスを相手に圧巻の投球を見せた。初回15球で3者連続三振。5回にも3者連続三振を記録するなど、初回の先頭打者から19人連続で抑え込んだ。初安打を許した7回途中まで完全試合ペース。7回を投げて被安打1、12奪三振、無失点の快投を見せた。この雄姿をスキーンズは焼き付けた。
スキーンズは高校で投手や捕手、内野手を兼任。代表選手としても活躍した。軍人一家で育ち、高校卒業後は空軍士官学校に進学。エアフォース・ファルコンズでプレーして22年にルイジアナ州立大学に編入すると、23年にはシーズン記録となる203奪三振を記録。23年カレッジワールドシリーズを制し、ワールドシリーズMVPと全米最優秀投手賞に選ばれた。
23年のドラフトでは全体1位で指名されてパイレーツと契約。24年5月11日にメジャー初昇格すると、その日に行なわれたシカゴ・カブス戦で先発し、100マイル(約160キロ)以上の速球を17球なげ、7奪三振と、衝撃的なデビューを飾った。
二度目の登板となった5月17日のカブス戦では、6回100球、11奪三振、被安打0で初勝利をマーク。5月23日のサンフランシスコ・ジャイアンツ戦では6回93球、3奪三振、被安打6、1失点で勝敗はつかなった。
5月29日のデトロイト・タイガース戦では6回96球、9奪三振、被安打3、失点2で2勝目。そして、現地6月5日、ロサンゼルス・ドジャースを相手にメジャー5試合目の登板を迎える。
「私は彼(大谷)のプレーを見て育った。ドラフトされる前から、投手も打者もできる選手になりたいと思っていた。オオタニはいろんな意味で刺激を与えてくれた」
かつての"二刀流"スキーンズは、パイレーツでは投手に専念している。「打撃が恋しい」と語っているが、登板4試合で22イニングを投げ、2勝0敗、防御率2.45、30奪三振を記録。メジャー4試合での登板で途方もなく高い期待に、存分に応えている。
憧れの存在、大谷との初対決に向けてスキーンズは、「実行あるのみ。いいプランを持って臨むつもりだ。うまくいけばいいね」と語った。「憧れのオオタニは、打者と投手のどっちが優れている?」と聞かれると、「わからない」とほほ笑み、「彼は打者でも投手としても優れた選手だよ」と心境を語った。
「MLB最新の"天才投手"」とも称されるスキーンズは、はたしてドジャース相手に、そして大谷に対して、どのような投球を見せるのだろうか。この試合には、大きな注目が集まっている。
構成●THE DIGEST編集部
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