カブスファンを虜にする日本人左腕が久々の熱投を披露した。
現地6月9日、シカゴ・カブスの今永昇太が敵地で行なわれたシンシナティ・レッズ戦に先発登板し、6回2/3(94球)を投げて5安打7奪三振2失点の好投。チームは4対2で勝利を収め、連敗を「3」でストップした。今永は5月1日以来となる今季6勝目(1敗)を飾り、防御率は1.96と2点台を変わらず切っている。
直近3試合は12失点(自責8)を喫し、開幕1か月で見せた破竹の5連勝に陰りが見えていた今永。中4日と短いローテで登板したこの試合は、本来のパフォーマンスを取り戻す力投を見せた。
初回にカブス打線から3点の援護をもらった直後、日本人左腕はスプリットで2つの空振り三振を奪う素晴らしい立ち上がりでスタート。リードが4点に広がった2回は左安打でランナーを背負うが、3つのアウトをすべてフライに仕留め、連打を許さない。
3回は先頭のルーク・メイリーに90マイル(約144.8キロ)の速球を捉えられ一発を献上するも、後続を難なく打ち取り1点だけに抑える。4回1死から初めて四球を与えるが、ジョナサン・インディアを見逃し三振、サンティアゴ・エスピナルを遊ゴロで料理。5回は先頭打者をスライダーで空振り三振、一発を打たれたメイリーにはフルカウントからスプリットでお返しの空振りを奪うと、バッターに背中を向けてマウンド上で雄叫び。ホームラン以外は二塁すら踏ませぬ圧巻のピッチングを続ける。
今永は7回も続投。しかし、疲労の色を隠せずレッズ打線に連打を浴びて無死一、二塁と初めて得点圏にランナーを背負うと、エスピナルの左適時打でリードを2点差に縮められる。なおも1死三塁と踏ん張りどころの今永は、カウント2-2から左打者のT.J.フリードルを外角のスライダーで空振り。この日7つ目の三振を奪い、2アウトにした所で降板。日本人ルーキーからバトンを受け継いだマーク・ライターJr.がしっかり抑えて、レッズの反撃を1点にとどめた。
約1か月ぶりの白星を挙げた日本人左腕に現地メディアは賛辞を惜しまない。カブス専門メディア『Cubs Zone』は降板直後の今永のスタッツを列挙。2点台を切る防御率に熱い視線を注いでいた。
米投球分析家のロブ・フリードマン氏は切れ味鋭いスプリットと、7個目の三振をマークしたスライダーに驚愕。動画を自身のX(旧ツイッター)に即共有し、「82マイルのエグいスイーパーだ!」と感嘆するほど、ピンチをしのいだボールに目を奪われていた。
メジャー1年目ながら、もはやカブス先発陣の主軸として日本人左腕の存在は欠かせない。
構成●THE DIGEST編集部
【動画】マウンドで吠えた!中4日の先発・カブス今永昇太が7回途中7K2失点の好投で6勝目!
現地6月9日、シカゴ・カブスの今永昇太が敵地で行なわれたシンシナティ・レッズ戦に先発登板し、6回2/3(94球)を投げて5安打7奪三振2失点の好投。チームは4対2で勝利を収め、連敗を「3」でストップした。今永は5月1日以来となる今季6勝目(1敗)を飾り、防御率は1.96と2点台を変わらず切っている。
直近3試合は12失点(自責8)を喫し、開幕1か月で見せた破竹の5連勝に陰りが見えていた今永。中4日と短いローテで登板したこの試合は、本来のパフォーマンスを取り戻す力投を見せた。
初回にカブス打線から3点の援護をもらった直後、日本人左腕はスプリットで2つの空振り三振を奪う素晴らしい立ち上がりでスタート。リードが4点に広がった2回は左安打でランナーを背負うが、3つのアウトをすべてフライに仕留め、連打を許さない。
3回は先頭のルーク・メイリーに90マイル(約144.8キロ)の速球を捉えられ一発を献上するも、後続を難なく打ち取り1点だけに抑える。4回1死から初めて四球を与えるが、ジョナサン・インディアを見逃し三振、サンティアゴ・エスピナルを遊ゴロで料理。5回は先頭打者をスライダーで空振り三振、一発を打たれたメイリーにはフルカウントからスプリットでお返しの空振りを奪うと、バッターに背中を向けてマウンド上で雄叫び。ホームラン以外は二塁すら踏ませぬ圧巻のピッチングを続ける。
今永は7回も続投。しかし、疲労の色を隠せずレッズ打線に連打を浴びて無死一、二塁と初めて得点圏にランナーを背負うと、エスピナルの左適時打でリードを2点差に縮められる。なおも1死三塁と踏ん張りどころの今永は、カウント2-2から左打者のT.J.フリードルを外角のスライダーで空振り。この日7つ目の三振を奪い、2アウトにした所で降板。日本人ルーキーからバトンを受け継いだマーク・ライターJr.がしっかり抑えて、レッズの反撃を1点にとどめた。
約1か月ぶりの白星を挙げた日本人左腕に現地メディアは賛辞を惜しまない。カブス専門メディア『Cubs Zone』は降板直後の今永のスタッツを列挙。2点台を切る防御率に熱い視線を注いでいた。
米投球分析家のロブ・フリードマン氏は切れ味鋭いスプリットと、7個目の三振をマークしたスライダーに驚愕。動画を自身のX(旧ツイッター)に即共有し、「82マイルのエグいスイーパーだ!」と感嘆するほど、ピンチをしのいだボールに目を奪われていた。
メジャー1年目ながら、もはやカブス先発陣の主軸として日本人左腕の存在は欠かせない。
構成●THE DIGEST編集部
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