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ヤンキース戦で好投演じた山本由伸のマウンド姿に賛辞止まず! 現地ファンの反応にも「敵意を真剣に受け止めているようだった」と精神面の強さを称賛

THE DIGEST編集部

2024.06.11

ヤンキース戦で好投を見せた山本。(C)Getty Images

ヤンキース戦で好投を見せた山本。(C)Getty Images

 ロサンゼルス・ドジャースの山本由伸が、現地時間6月7日に行なわれたニューヨーク・ヤンキース戦で今季13試合目の先発マウンドを踏んだ。初めてのヤンキー・スタジアムでの登板は、強力打線をわずか2安打に封じ込めたこともあり、「今季最高」との呼び声が高い。

 山本は昨年オフ、ヤンキース移籍の可能性が囁かれ、その後ドジャース入りが決まったという経緯もあり、敵地での反応なども話題となっていた。その中で、動じることなく好投を繰り広げたことで、米国内では山本への評価が高まり続けている。

 米スポーツサイト『FANSIDED』が6月10日、山本のヤンキース戦の投球を振り返る特集記事を配信している。同メディアは山本のピッチングについて、「ヤンキースやそのファンが彼に対して抱くかもしれない敵意を真剣に受け止めているようだった。この登板はこれまでで最高のもので、ヤンキースをわずか2安打、無失点に抑え、防御率を3.00に下げた」などと評している。

 さらに、投球フォームにほとんど気づかれないほどの変化を加えたと報じており、「速球を通常より約2マイル速く投げるようになった(平均97マイル以上)。この夜の7奪三振のうち速球によるものはふたつだけだったが、ヤンキースは他のカウントでも速球に遅れをとった」と分析。投球内容の変化に言及している。
 
 ヤンキース戦では7イニングを投げて無失点。勝ち星こそつかなかったものの、チームは延長の末、2対1で勝利している。球数がメジャー自己最多の106球に上り、抜群の安定感をみせた内容を踏まえ同メディアは、「ドジャースでの最初の年で、すでにいくつかの調整を行ない、新しい球種を加えている。先発での投球数やイニングが長くなったことは、メジャーでの役割に本当に慣れ始めたことを示す良い兆候」と成長ぶりを強調する。

 加えて、「彼が今シーズンの残りの試合を同じように支配し続けられれば、ドジャースのポストシーズンのエースとして、タイラー・グラスノーに匹敵する存在となるかもしれない」と今後を見通している。

 今季、開幕から地区首位を走るヤンキースを相手に、この上ないほどのパフォーマンスをみせた山本。技術面はもちろん、メンタルの強靭さも垣間見えた右腕には、今後、頂点を目指すドジャース投手陣の中でも、より大きな期待が懸かることは間違いないだろう。

構成●THE DIGEST編集部

【動画】山本由伸、ヤンキースの最強打線を相手に好投!
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