ロサンゼルス・エンジェルスのマイク・トラウトが、サンフランシスコ・ジャイアンツに移籍する可能性があるという。米メディア『The Athletic』のベイエリア担当編集長でシニアコラムニストのティム・カワカミ氏が、「ジャイアンツはトラウトのトレードを試みるべきだ。すべてのリスクを背負ってでもだ。なぜなら、いまなら本当に獲得できる可能性がある」と伝えた。
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このトラウト退団説には、エンジェルス専門メディア『Halo Hangout』も納得の様子だった。6月13日の記事で、「『The Athletic』がトラウトのトレード移籍の可能性を報じた。信じがたい話だと思うかもしれないが、突飛な話ではない」と受け止めている。
「トラウトを狙う他球団からの提案は、これまで山ほどあった。2019年に12年総額4億2650万ドル(当時約470億円)でエンジェルスと契約を延長したが、この時、ファンや記者の多くはトラウトがアナハイムを離れるだろうと思っていた。また、ショウヘイ・オオタニがロサンゼルス・ドジャースに移籍した後、トラウトも出て行くのではないかと盛んに言われた。しかし、いずれの場合もトラウトが出て行く可能性は事実上ゼロだった。しかし…」
今回ばかりは、エンジェルス専門メディアも、トラウトの退団に理解を示している。「しかし、トラウトの将来に関する判断基準は、この1、2年で大きく変わった。エンジェルスは全面的な再建とは言わないまでも、痛みを伴う選手の入れ替えに向かうだろう。負傷の多いトラウトが怪我から復帰して健康を維持したとしても、球団はトラウトと真剣にトレードの議論を行なうはずだ」と、主砲の退団が絶対にないとは言い切れない状況を説明した。
ネックとなる高年俸面についても、「『The Athletic』が書いたように、ジャイアンツが全力を出せば取引は成立するだろう」とし、「筆者のカワカミ氏は言葉の重みを理解し、野球を熟知している。サンフランシスコで尊敬を集める記者の提起は、トラウトのジャイアンツへのトレード説に正当性を与えるものだ。説得力はある」と、否定することなく全面的に受け入れている。
「エンジェルスのオーナー、アート・モレノはトラウトが退団する可能性は低いとしているが、組織としての立場や衰退期にあるトラウトのキャリアを考えれば、手放す方向に舵を切る可能性は十分だ。トラウトの年俸3700万ドル(約58億円)は負担が大きい。一方のジャイアンツは、オオタニやアーロン・ジャッジ、ブライス・ハーパーに巨額の契約を提示しながら、手に入れることができなかった。サンフランシスコはトラウトのようなスター選手の大打者を切望している」
全球団へのトレード拒否権を持つトラウトは、春季キャンプ中の今年2月に記者団の取材に対して、「トレードを要求するのは、楽な逃げ道だ」と語って退団を否定していたが、将来的にトレード拒否条項を放棄する可能性を否定しなかった。
近年は毎年のように故障を繰り返し、今シーズンも左膝半月板を損傷してしまい長期離脱中。退団説も数年前から根強く報道されている。今季もプレーオフ進出の見込みが消えつつある現状、エンジェルスの主砲はついに決断するかもしれない。
構成●THE DIGEST編集部
【関連記事】「いよいよ、その時が…」“トラウトの緊急トレード先はこの2チーム”と米メディア提言「近年のMLB史上最大級のディールになるだろう」
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このトラウト退団説には、エンジェルス専門メディア『Halo Hangout』も納得の様子だった。6月13日の記事で、「『The Athletic』がトラウトのトレード移籍の可能性を報じた。信じがたい話だと思うかもしれないが、突飛な話ではない」と受け止めている。
「トラウトを狙う他球団からの提案は、これまで山ほどあった。2019年に12年総額4億2650万ドル(当時約470億円)でエンジェルスと契約を延長したが、この時、ファンや記者の多くはトラウトがアナハイムを離れるだろうと思っていた。また、ショウヘイ・オオタニがロサンゼルス・ドジャースに移籍した後、トラウトも出て行くのではないかと盛んに言われた。しかし、いずれの場合もトラウトが出て行く可能性は事実上ゼロだった。しかし…」
今回ばかりは、エンジェルス専門メディアも、トラウトの退団に理解を示している。「しかし、トラウトの将来に関する判断基準は、この1、2年で大きく変わった。エンジェルスは全面的な再建とは言わないまでも、痛みを伴う選手の入れ替えに向かうだろう。負傷の多いトラウトが怪我から復帰して健康を維持したとしても、球団はトラウトと真剣にトレードの議論を行なうはずだ」と、主砲の退団が絶対にないとは言い切れない状況を説明した。
ネックとなる高年俸面についても、「『The Athletic』が書いたように、ジャイアンツが全力を出せば取引は成立するだろう」とし、「筆者のカワカミ氏は言葉の重みを理解し、野球を熟知している。サンフランシスコで尊敬を集める記者の提起は、トラウトのジャイアンツへのトレード説に正当性を与えるものだ。説得力はある」と、否定することなく全面的に受け入れている。
「エンジェルスのオーナー、アート・モレノはトラウトが退団する可能性は低いとしているが、組織としての立場や衰退期にあるトラウトのキャリアを考えれば、手放す方向に舵を切る可能性は十分だ。トラウトの年俸3700万ドル(約58億円)は負担が大きい。一方のジャイアンツは、オオタニやアーロン・ジャッジ、ブライス・ハーパーに巨額の契約を提示しながら、手に入れることができなかった。サンフランシスコはトラウトのようなスター選手の大打者を切望している」
全球団へのトレード拒否権を持つトラウトは、春季キャンプ中の今年2月に記者団の取材に対して、「トレードを要求するのは、楽な逃げ道だ」と語って退団を否定していたが、将来的にトレード拒否条項を放棄する可能性を否定しなかった。
近年は毎年のように故障を繰り返し、今シーズンも左膝半月板を損傷してしまい長期離脱中。退団説も数年前から根強く報道されている。今季もプレーオフ進出の見込みが消えつつある現状、エンジェルスの主砲はついに決断するかもしれない。
構成●THE DIGEST編集部
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