現地7月30日のトレード期限まで、1か月を切った。このタイミングで米スポーツメディア『The Athletic』は、全体的な総評に加えて、去就が注目される3選手と、補強に動く有力チームを厳選して紹介した。
【動画】現地7月2日のダイヤモンドバックス戦で大谷翔平が放った27号2ラン!
総評として、シカゴ・カブスやテキサス・レンジャーズ、ニューヨーク・ヤンキース、ニューヨーク・メッツの動きを記した。「カブスは状況を好転させる時間がないようで、外野手コディ・ベリンジャーにレンジャーズとヤンキースが興味を示しているという。ただ、レンジャーズは交渉で譲歩するつもりはなく、ヤンキースは打者よりも先に投手陣を優先する必要がある。メッツはピート・アロンゾを留任させるだけでなく、ブルペン投手をひとりかふたり獲得するかもしれない」と伝えた。
去就が注目される3選手として、ひとり目に挙げたのが遊撃手のボー・ビシェット(トロント・ブルージェイズ)だ。「ジェイズが手放すのかは、まだ確実ではない。好調のブラディミール・ゲレーロJr.よりはビシェットの退団のほうが理に適っているかもしれない」とし、移籍先候補としてドジャースを挙げた。「ただ、ムーキー・ベッツが故障者リスト入りしているが、守備力を重視するならば、ビシェットの交渉がまとまるには程遠いだろう」と、ドジャース行きの可能性は低いと見ている・
ふたり目の注目選手は外野手のジャズ・チゾムJr.(マイアミ・マーリンズ)。「マーリンズは明らかな売り手で、チゾムJr.が注目を集めている。OPS.860だった2022年ほどの活躍はしていないが、刺激がほしいチームにとって次善の策になる可能性がある。ビシェットと同様、守備力は理想的ではないが、一定の打撃力は見込める」と記した。
3人目は、外野手のランディ・アロザレーナ(タンパベイ・レイズ)。「チゾムJr.と同じく26年シーズン終了後までFAにならないが、右の強打者で外野のコーナーを守れる選手を必要としているチームにとって、大きな補強となるかもしれない。とくにポストシーズンの通算成績は、打率.336、出塁率.414、長打率.690(OPSは1.104)。まさに"10月のスター"であり、ポストシーズンの起爆剤としてアロザレーナを狙う球団がでてくるだろう」と評している。
補強に動く有力チームとして同メディアが名前を挙げたのは、シアトル・マリナーズ、ボルティモア・オリオールズ、そしてドジャースだった。「ドジャースはランドン・ナックが先発陣の穴を埋めているが、シカゴ・ホワイトソックスの左腕ギャレット・クローシェイに興味を示している。一方でクレイトン・カーショウ、ウォーカー・ビューラー、ヨシノブ・ヤマモトといった故障者の復帰も待てるため、慌てて投手を獲得する必要はない」と記載。続けて、「投手を補強しなければ、チームにも余裕が生まれ、遊撃手や三塁手の補強に集中できるかもしれない」と、内野の補強の可能性を伝えている。
はたして今年はトレード期限の7月30日までに、どのような移籍が実現するのだろうか。
構成●THE DIGEST編集部
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総評として、シカゴ・カブスやテキサス・レンジャーズ、ニューヨーク・ヤンキース、ニューヨーク・メッツの動きを記した。「カブスは状況を好転させる時間がないようで、外野手コディ・ベリンジャーにレンジャーズとヤンキースが興味を示しているという。ただ、レンジャーズは交渉で譲歩するつもりはなく、ヤンキースは打者よりも先に投手陣を優先する必要がある。メッツはピート・アロンゾを留任させるだけでなく、ブルペン投手をひとりかふたり獲得するかもしれない」と伝えた。
去就が注目される3選手として、ひとり目に挙げたのが遊撃手のボー・ビシェット(トロント・ブルージェイズ)だ。「ジェイズが手放すのかは、まだ確実ではない。好調のブラディミール・ゲレーロJr.よりはビシェットの退団のほうが理に適っているかもしれない」とし、移籍先候補としてドジャースを挙げた。「ただ、ムーキー・ベッツが故障者リスト入りしているが、守備力を重視するならば、ビシェットの交渉がまとまるには程遠いだろう」と、ドジャース行きの可能性は低いと見ている・
ふたり目の注目選手は外野手のジャズ・チゾムJr.(マイアミ・マーリンズ)。「マーリンズは明らかな売り手で、チゾムJr.が注目を集めている。OPS.860だった2022年ほどの活躍はしていないが、刺激がほしいチームにとって次善の策になる可能性がある。ビシェットと同様、守備力は理想的ではないが、一定の打撃力は見込める」と記した。
3人目は、外野手のランディ・アロザレーナ(タンパベイ・レイズ)。「チゾムJr.と同じく26年シーズン終了後までFAにならないが、右の強打者で外野のコーナーを守れる選手を必要としているチームにとって、大きな補強となるかもしれない。とくにポストシーズンの通算成績は、打率.336、出塁率.414、長打率.690(OPSは1.104)。まさに"10月のスター"であり、ポストシーズンの起爆剤としてアロザレーナを狙う球団がでてくるだろう」と評している。
補強に動く有力チームとして同メディアが名前を挙げたのは、シアトル・マリナーズ、ボルティモア・オリオールズ、そしてドジャースだった。「ドジャースはランドン・ナックが先発陣の穴を埋めているが、シカゴ・ホワイトソックスの左腕ギャレット・クローシェイに興味を示している。一方でクレイトン・カーショウ、ウォーカー・ビューラー、ヨシノブ・ヤマモトといった故障者の復帰も待てるため、慌てて投手を獲得する必要はない」と記載。続けて、「投手を補強しなければ、チームにも余裕が生まれ、遊撃手や三塁手の補強に集中できるかもしれない」と、内野の補強の可能性を伝えている。
はたして今年はトレード期限の7月30日までに、どのような移籍が実現するのだろうか。
構成●THE DIGEST編集部
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