盟友が偉才の驚異的なバッティングの一部始終を語った。

　現地７月３日、左手首骨折で戦線離脱中のムーキー・ベッツ（ロサンゼルス・ドジャース）が本拠地で行なわれたアリゾナ・ダイヤモンドバックス戦の地元中継局のゲスト解説として放送席に座り、盟友・大谷翔平について言及する場面があった。

　６月16日の本拠地でのカンザスシティ・ロイヤルズ戦で７回に死球を受けたベッツは左手を骨折。そのまま負傷者リスト（IL）入りし、現在はリハビリに励んでいる。

　骨折した左手をサポーターで固定させたベッツはダイヤモンドバックス戦を放送する『SportsNet LA』の特別解説者として、明るい表情で試合を見守った。

　試合中には自身の離脱後、代役１番打者としてチームをけん引している大谷について賛辞を送るシーンがあった。ベッツは実況から「オオタニを外から見ていたのと違う部分はあったか？」と質問されると「他の選手とまったく変わらないよ。常にすごい当たりのヒットを打つことを除いてね」と笑いながら答え、「ショウヘイは、何が大切なのかを理解しているから高いレベルで練習してると思うけど、彼の練習内容は他の選手とあまり変わらないよ」と続けながら、他の選手とは桁違いなパワフルさに実況は「マジかよっ！」と舌を巻いた。

「ケージでも、ショウヘイの打球音は本当にすごいよ。トスバッティングなんか試合中よりも強打できるんだ。ケージでの打球速度は110マイル（約177キロ）も出すんだぜ」
  　メジャーの猛者も脱帽させるパワーは数字にも表れている。リーグ月間MVPは逃したが、大谷は６月だけで26試合に出場し打率.293、24打点、OPS1.110と驚異的な数字を記録し、月間12本塁打はリーグトップをマークした。特に飛距離は軒並み130ｍ以上をかっ飛ばし、ドジャース移籍後初めて古巣と対峙したロサンゼルス・エンジェルス戦（現地21日）で叩き出した先制の22号２ランは飛距離455フィート（約138.7メートル）を計測。MLB記者のサラ・ラングス記者によると、「スタットキャストによる計測が始まった2015年以降、ドジャー・スタジアムで450フィート以上の本塁打を複数放った最初の選手」と紹介されたほど、日本人スターは特大のホームランを連発した。

　打率.319、27本塁打はリーグトップを快走。さらに、64打点はリーグ３位につけ打撃三冠王も射程圏内に捉える大谷。チームメイトも驚愕するほど、その破壊的なバットは底が知れない。

構成●THE DIGEST編集部

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