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「今後10年に何が起きてもクーパーズタウンに来ないことはあり得ない」アメリカの重鎮記者が大谷翔平の殿堂入りに太鼓判<SLUGGER>

THE DIGEST編集部

2024.07.13

メジャー7年間ですでに数々の偉業を達成。現時点で将来の殿堂入りはかなり有力だ。(C)Getty Images

 先日、米メディア『ジ・アスレティック』で興味深い記事が掲載された。現役スター選手の将来の殿堂入りの可能性を10の層に格付けしたものだ。

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「現時点で当確」とされているのは、マイク・トラウト(エンジェルス)、ジャスティン・バーランダー(アストロズ)、マックス・シャーザー(レンジャーズ)、フレディ・フリーマン(ドジャース)の4人。「故障者リスト入り」扱いのクレイトン・カーショウ(ドジャース)、ジョーイ・ボトー(ブルージェイズ)の2人を加えると6人になる。

 アメリカン・フットボールでゴール近くを指す「レッドゾーン」、つまり「当確間近」のカテゴリーにはムーキー・ベッツ(ドジャース)、ポール・ゴールドシュミット(カーディナルス)、ブライス・ハーパー(フィリーズ)らが入る。

 気になる大谷翔平(ドジャース)はどこかというと、その次の層。アーロン・ジャッジ(ヤンキース)、ホゼ・アルトゥーベ(アストロズ)と同じカテゴリーになっている。
 ただ、筆者兼選者で、自身も殿堂から表彰を受けているベテラン記者のジェイソン・スタークは大谷について「我々が今まで見た中で最も才能のある人間」と手放しで称賛。「まだ通算250本塁打にも達していない」ため、「レッドゾーン」には一歩届かないとの判断だが、「(ドジャースとの)契約が切れる2023年までには積み上げ系のスタッツも障壁にならなくなっているだろう」と指摘。「今後10年間に何が起きても、彼がクーパーズタウンに来ないことはあり得ない」と断言している。

「当確」と「レッドゾーン」に入っている選手たちと比べると、大谷はメジャー7年目と明らかにキャリアが浅い。そのことを考慮すれば、この位置にいるのはむしろ異例の高評価と言ってもいい(その点についてはジャッジも同様だ)。

 ベーブ・ルース以来となる本格的二刀流を成功させ、投手としても打者としても一流の成績をマーク。MLB史上初めて満票MVPを2度獲得していることも見逃せない。WBCでも活躍し、野球の国際的アピールにも一役買っている。トミー・ジョン手術などもありながら、これほど濃密なキャリアを送っている選手はMLBの長い歴史でもほとんどいない。

 まだ10年以上も先の話になりそうだが、来年の殿堂入りが確実視されているイチローに続き、大谷がクーパーズタウンに祀られる日は確実に訪れそうだ。

構成●SLUGGER編集部

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