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大谷翔平の日本人初メジャー通算200号が空砲に…ドジャースは9回に悪夢の5失点→延長10回にサヨナラ被弾で痛恨の大逆転負け

THE DIGEST編集部

2024.07.14

大谷は5回にメジャー通算200号となるメモリアル弾を放った。(C)Getty Images

 日本人スラッガーのメモリアル弾が空砲に終わった。

 現地7月13日、ロサンゼルス・ドジャースは敵地でデトロイト・タイガース対戦し、「1番・指名打者」で先発出場した大谷翔平が5回表に今季29号ソロを放ち、日本人初のメジャー通算200本塁打を達成した。8回には今季23個目の盗塁を決めるなど4打数2安打2打点1盗塁の活躍も、チームは9回に5点のリードを守れず同点に追い付かれると、延長10回にサヨナラ2ランを浴び、9対11で悪夢の大逆転負けを喫した。

 12日の同カードは土壇場9回に値千金のタイムリー二塁打で、チームを勝利に導いた大谷。この日も日本人スラッガーのバットが火を噴いた。

 大谷は初回の第1打席で外角のチェンジアップを引っ張ると、右翼線三塁打でいきなり出塁。このあと、フレディ・フリーマンの内野ゴロの間に先制のホームを踏んだ。2回に逆転された直後の3回無死一塁での第2打席は空振り三振に倒れたが、打線がつながり2死満塁までチャンスを広げると、相手投手の押し出し四球でドジャースが試合を振り出しに戻した。

 2対2のまま迎えた5回表、ついに待望の花火が打ち上がった。先頭で登場した大谷は相手先発ケイデル・モンテロが投じた2球目の甘いチェンジアップを見逃さず完璧に振り抜くと、打球は右翼ポール際へ吸い込まれた。勝ち越しとなる29号ソロ弾は6試合ぶりの一発で、日本人選手として初めてMLB通算200号の大台に到達した。ドジャースはこのあと2死二、三塁でギャビン・ラックスの右適時打で2点を追加し、リードを3点に広げた。

 その裏、ドジャース先発のジャスティン・ウロブレスキが2者連続ホームランを献上してタイガースに1点差まで詰め寄られたが、なんとか踏ん張り5回まで投げ切った。
 
 相手に流れが傾きかけたが、ドジャースは6回無死一、三塁の好機を作ると好調な大谷に打順が回る。ここは2球目のカットボールに詰まり二ゴロに倒れたが、三塁ランナーが生還して打点をマークした。7回表にはキケ・ヘルナンデスの5号2ランで着実に得点を積み重ねたドジャースが、タイガースをさらに突き放した。

 大谷は5度目の打席となった8回表、勝負を避けられる攻め方で四球を選ぶと、次打者の2球目ですかさず二盗を敢行。今季の盗塁数を「23」に伸ばした。このあと三塁まで進み、3番フリーマンの当たりは浅い中飛だったが瞬足を生かしてホームに帰ってきて、さらにもう1点を加えた。

 5点リードで迎えた9回、ドジャースは右腕リッキー・バナスコで逃げ切りを図ったが、これが大誤算だった。粘るタイガース打線に3連打を浴び、たった8球で2点を返されると、デーブ・ロバーツ監督は見切りをつけ、守護神エバン・フィリップスを投入する。なんとか2アウトまでこぎつけたフィリップスだったが、相手の勢いを止められず左適時打で1点を失うと、続くコルト・キースに痛恨の2ランを打たれてしまい土壇場で同点に。ドジャースは勝利目前で一挙5点を失い、延長戦に突入した。

 延長10回表、大谷は申告敬遠で塁に出たが後続がチャンスを生かせず無得点に終わる。すると、その裏に悪夢が待っていた。ジョバンニ・ウルシェラがドジャース7番手ヨハン・ラミレスの失投を見逃さず振り抜くと、左翼スタンドに2ランを叩き込み、タイガースが劇的なサヨナラ勝ち。最大5点のリードを守れなかったドジャースは大谷のホームランを勝利につなげられず、手痛い逆転負けを喫した。

構成●THE DIGEST編集部

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【動画】日本人初の快挙!大谷翔平がメジャー通算200号となる29号ソロ

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