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プロ野球オールスター戦の『チケット詐欺』がSNS上で横行。解決せぬ「転売ヤー」「不正転売」の問題が浮き彫り

THE DIGEST編集部

2024.07.22

球宴第1戦の舞台は北海道のエスコンフィールド。初開催となる。写真:アフロ

 プロ野球ファンが集まる夢の祭典を前に見過ごせない問題が横行している。

 7月23日から始まるプロ野球のスター選手が集結する「マイナビオールスターゲーム2024」。今年はエスコンフィールドHOKKAIDOと神宮球場(24日)で開催される。

 球宴を前日に控え、実は販売サイトなどでは観戦チケットの高額転売が横行している。特に初開催となる北海道・エスコンフィールドでの試合が大変人気でSNS上ではチケットの争奪戦となり、定額の倍以上もつけられた金額での転売もあり、いわゆる「転売ヤー」の存在が後を絶たない。

 NPBの公式ホームページ上では『入場券の転売について』と題し、「NPBは主催者の許可がない転売は約款違反であり、身分証明書で本人確認を行なったり、入場を断ったりする場合があると注意喚起しています」と明確に記してある。

『2019年6月から施行された「特定興行入場券の不正転売の禁止等による興行入場券の適正な流通の確保に関する法律」に従い、チケットの購入にあたり、購入者の氏名及び連絡先を確認させていただきます。主催者の事前の同意のないチケットの有償譲渡は禁止されております』

『同法律に違反するチケットの有償譲渡及び譲受けは、刑罰の対象となる場合があります。また、有償・無償を問わず、入場券及び予約番号を不特定の第三者に転売その他の方法で取得させること(以下、「転売等」といいます)は「試合観戦契約約款」第4条(転売等の禁止)により禁止されております。二次流通サイト等、インターネットを介した転売はすべて禁止条項違反となります。転売等の目的で購入されたチケット、または転売等により購入されたチケットは、入場をお断りする場合がありますので、主催者の指定するプレイガイドから直接ご購入ください』
 
 このような注意喚起を促すものの、明日の試合を前に悪質な手口で巧妙に金額だけを騙しとる「チケット詐欺」がSNS上で横行している。今回のケース以外にも不正転売は歯止めがきかず、効果的な打つ手がないのが実状だ。

「転売ヤー」の問題はプロ野球以外にも、サッカーのワールドカップや他のスポーツイベント、アイドルのライブコンサートなど、似たような事例は多岐に渡る。2019年6月にスポーツ観戦やライブチケットなどの転売を規制する「チケット不正転売禁止法」が施行されたが、NPBが単に転売禁止を叫ぶだけでは不正転売の根絶は不可能に近い。

 度々問題となる『不正転売』。解決の糸口は、今後見つかるのだろうか。

構成●THE DIGEST編集部
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