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「エンジェルスは昨夏に大谷翔平をトレードで出さなかったことに後悔している」エ軍メディア、今年こそ選手放出と再建を期待「1年前の反省を活かして…」

THE DIGEST編集部

2024.07.23

エンジェルスは昨夏のトレード期限に大谷を放出せずにシーズン終了まで保有し続けた。(C)Getty Images

 2023年7月。ロサンゼルス・エンジェルスは当時所属していた大谷翔平を7月末のトレード期限までに放出せず、シーズンの最後まで保有する決断を下した。加えてトレード期限までに、ルーカス・ジオリト、レイナルド・ロペス、CJ・クロン、ランダル・グリチック、ドミニク・リオン、エドゥアルド・エスコバー、マイク・ムスタカスを続けざまに獲得。まだ望みがあったプレーオフ進出を狙った。しかし、蓋を開けてみれば黒星を重ね、プレーオフ進出は果たせなかった。

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 エンジェルスに残留した大谷は、しかし9月4日の打撃練習中に右脇腹を痛めて故障者リスト入りし、以降の試合を全休。9月19日には右肘の手術を受け、迎えたシーズン終了後にFAとなり、一大争奪戦の末にロサンゼルス・ドジャースに入団している。

 ちょうど1年前の7月、米メディアはエンジェルスに対して大谷をトレードで出したほうがいいと盛んに報じていた。シーズン終了後にFAになれば、何の見返りを手にすることなく、ただ大谷が退団する状況だったからだ。

 そんななか、エンジェルス専門メディア『Halo Hangout』は、「ニューヨーク・ポスト氏のジョン・ヘイマン記者が7月18日の記事で、もしオーナーのアート・モレノが昨オフの争奪戦の際、財布のひもを緩めていれば、エンジェルスはオオタニと再契約していたかもしれないと報じた」と伝えた。実際、大谷側の考えは分からないが、同メディアは昨オフではなく昨夏のトレード期限に着目。「あと数日で7月30日のトレード期限がやってくる。1年前にオオタニをトレードで出すと決断していたら、どうなっていたのかと思い起こさせる」と話を続けた。

 同メディアは、まず1年前に大谷をトレードで放出しなかった球団に対して、「1年前の戦略を過度に批判するのは少し不公平だろう。7月末時点でプレーオフの可能性が残っており、オオタニの最後のシーズンになると予感していたため、トレード期限までに何人もの選手を獲得した。その努力は実らず、獲得した選手の多くがウェーバーとなった」と振り返った。
 
 さらに、「MLB関係者によると、昨夏にオオタニのトレードに応じなかったことで、エンジェルスの組織内に後悔の念があるとほのめかした」と記載。「すでにマイク・トラウトとアンソニー・レンドーンの年俸だけで7000万ドル(約110億円)に達するため、モレノはオオタニと再契約するために一肌脱ぐという楽観的な見方はほとんどなかった」とも記している。

 それであればと、同メディアは「再契約する気がなかったのなら、トレード期間までにオオタニを放出していたほうが、エンジェルスの未来はもっと明るかった」と、結果的に1年前のトレード期限で下した"大谷残留"の決断が悪手だったと綴った。

 続けて、「今夏のトレード期限でも、エンジェルスは同じ過ちを繰り返す運命にある」とし、「ルイス・レンヒーフォ、テイラー・ウォード、タイラー・アンダーソンと、球団は注目を集める資産を抱えている。最高のトレード・チップとして手放さなければ、昨夏に犯した過ちが、さらに悪化することになるだろう」と、大谷を出さなかった反省を活かして、球団に積極的な選手の放出と抜本的な再建を期待した。

構成●THE DIGEST編集部

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