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プロ野球

「甲子園での野球を楽しんで」オリックス吉田輝星が弟・大輝の甲子園出場に歓喜!「日程が合ったらスタンドで見るつもり」【オリ熱コラム2024】

どら増田・野口航志(DsStyle)

2024.07.24

中継ぎとして奮闘する吉田輝星。弟の活躍がさらなる刺激になりそうだ。写真:野口航志(DsStyle)

中継ぎとして奮闘する吉田輝星。弟の活躍がさらなる刺激になりそうだ。写真:野口航志(DsStyle)

 秋田県大会決勝で秋田商高を下し、6年ぶりの夏の甲子園を決めた金足農高。2018年の甲子園では、現オリックスの吉田輝星らの活躍で準優勝となり、「金濃旋風」が日本中を盛り上げた。

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 今年のチームでエースを務めるのは吉田の弟・大輝。兄は秋田大会期間中、「試合を見ながら球場入りした」日もあったそうで、「弟もいますし、同級生がコーチをやっているので、すごい刺激になりました」。甲子園出場については「すごい嬉しかったです。もうみんなで頑張って、何か取られても取って、 頑張った結果じゃないかなと思って。甲子園での野球を楽しんでもらえたらいいかなと思います。日程が合ったらスタンドで見るつもりでいます」と現地での応援に意欲を見せている。

 今年、黒木優太とのトレードで日本ハムから加入した吉田は、前半戦終了時点で29試合に登板、2勝0敗7ホールド、防御率3.57と中継ぎの一角として活躍。チーム事情もあって、交流戦中には中嶋聡監督就任後では珍しい3連投もこなすなど、ビハインドの場面にも勝ちパターンにもハマる柔軟さを発揮し、ベンチの信頼は厚い。

 本来の持ち味であるストレートの速さも戻りつつあり「 この前、最速151を出したので、もうちょいうまく力抜ければ、それも超えられるようになるかなと思ってます」と自身も手応えを感じているようだ。
 7月は「三振を取ること」を課題として掲げ、カットボールを使い始めた。10日のソフトバンク戦で勝ち投手になった際には「昨年一軍で投げられなかった分、今年もっと頑張りたいっていうのもありましたし、そういう意味で、勝ちがついたことで貢献できてる成績になってるのかなと思って。それはすごい嬉しく思うんで、これからもっと調子を上げていきたい」と改めて意気込みを語っていた。

 夏場を迎えて疲労を感じることもあるそうだが、体調管理には余念がない。「トレーナーさんに柔軟とかストレッチをたくさんしてもらって、それ以外の、自分は胸回りの硬さとかが出るとやっぱり球速落ちたりしてしまうので、そこをケアしたり。あとは、ちょっと調子悪い時に中垣(征一郎巡回コーチ)さんが、『こうなってるぞ』っていうのをキャンプから引き続き言ってくれます」

 今年はリーグ3連覇の疲労もあるのか、阿部翔太、小木田敦也、宇田川優希、山崎颯一郎らブルペン陣に離脱者が続出。そんな中での吉田の奮闘が持つ意味は大きい。母校から力をもらい、復活の先にある進化を求めて後半戦もブルペンの要になるだろう。

取材・文●どら増田 / 野口航志(DsStyle)

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