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菊池雄星の激変ぶりが話題! 古巣ブルージェイズの専門メディアが驚嘆する一方で首脳陣に苦言「コーチや分析スタッフは何を見ていたのか?」

THE DIGEST編集部

2024.08.13

ブルージェイズからアストロズに移籍した菊池雄星。投球内容が大きく変わったと話題だ。(C) Getty Images

 ヒューストン・アストロズに移籍した菊池雄星のピッチングが注目を集めている。先発した2度の登板で好パフォーマンスを披露している日本人サウスポーに対し、古巣であるトロント・ブルージェイズの専門メディア『JAYS JOURNAL』が移籍後の登板内容について論じる特集記事を配信。その中で、ブルージェイズ在籍時との投球内容の違いを指摘している。

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 アストロズ入り以降、8月の二度の先発登板で1勝をあげており、計11イニングを投げ奪三振19などの数字をフォーカスする同メディアは、「新チームでの2試合で防御率3.27、9イニングあたりの奪三振数15.55という数字だ。今シーズン、ブルージェイズで22試合に先発したキクチが8奪三振以上を記録したのはわずか5回で、9イニングあたりの奪三振数は10.12だった」と綴っている。

 投球内容の変化では、「26.3パーセントの確率でチェンジアップを投げ、タンパベイ・レイズという馴染みのある敵を相手に圧倒的なパフォーマンスを見せた。これはトロント時代よりも高い使用率だ」と指摘。その上で、「ジェイズでは10.9パーセントしか投げていない。ブルージェイズのコーチや分析スタッフは何を見ていたのだろうか?」と論じながら、「ブルージェイズはキクチにチェンジアップを多く投げさせなかったのは明らかに失敗だった」と強調している。

 他球種についても、ストレートは使用率が減ったものの左打者の外角へ投げ込むようになり、スライダーは移籍前よりも多くの空振りを取っているなどと分析。それにより、好結果を残していることで同メディアは「キクチの現時点の成績からすると、これらの変更は少なくとも今シーズン、ブルージェイズのコーチ陣が彼を失望させ、トロントで彼の能力を無駄にしていたようにみえる」と主張する。

 また今後についても、「ヒューストンがキクチの実力を最大限に引き出す手助けを続ければ、ポストシーズンで彼の投球を見られる可能性は高い」とさらなる活躍を見通している。

 古巣メディアも驚きを隠さない変貌ぶりは、33歳のポテンシャルの高さを示していると言えるだろう。すでに現地時間8月13日、敵地で行なわれるレイズ戦での先発登板が発表されている。菊池が移籍後3度目のマウンドでもどんなピッチングをみせてくれるか、非常に楽しみだ。

構成●THE DIGEST編集部

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