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侍ジャパン

準々決勝、準決勝でベネズエラ、ドミニカ、決勝はアメリカとの再戦?...2026年WBCで侍ジャパンを待ち受ける“試練”<SLUGGER>

SLUGGER編集部

2024.08.22

前回、3大会ぶりの優勝を果たした侍ジャパンだが、連覇への道はかなり険しいものになりそうだ。(C)Getty Images

前回、3大会ぶりの優勝を果たした侍ジャパンだが、連覇への道はかなり険しいものになりそうだ。(C)Getty Images

 8月22日、2026年3月に行われる第6回ワールド・ベースボール・クラシックの日程とグループ分けが発表された。

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 昨年の第5回大会で3度目の優勝を果たし、連覇を狙う日本はプールCで韓国、オールストラリア、チェコと同組。これに予選突破国が加わり、5チームで準々決勝進出を懸けて戦う。

 準々決勝はプールCの1位がプールDの2位、プールCの2位とプールDの1位がマイアミのローンデポ・パークで戦う。

 そうなると気になるのはプールDの面々だが、ここにドミニカ共和国、ベネズエラが入っている。周知のように、両国は数々のスーパースターを輩出している強豪国。ドミニカ共和国はフリオ・ロドリゲス(マリナーズ)、エリー・デラクルーズ(レッズ)、ケテル・マーテイ(ダイヤモンドバックス)、ラファエル・デバース(レッドソックス)、テオスカー・ヘルナンデス(ドジャース)、ベネズエラには昨季史上初の40本塁打&70盗塁を達成したロナルド・アクーニャJr.(ブレーブス)、ホゼ・アルトゥーベ(アストロズ)、ルイス・アライズ(パドレス)、ウィリアム・コントレラス(ブルワーズ)、パブロ・ロペス(ツインズ)といった実力者がいる。

 順当に行けば、日本は準々決勝と準決勝でこの両国と激突することになるのだ。

 改めて振り返ると、前回大会までの日本は組み合わせは常に恵まれていた。というのも、スプリング・トレーニング期間中に大会が行われることもあり、アメリカ、ドミニカ、ベネズエラ、メキシコ、プエルトリコといった強豪国は必ずアメリカや中南米の開催地で第1ラウンドを戦っていたからだ。必然的にアジアでのラウンドにはそれ以外の国が送られることになり、その大半は日本から見れば格下の相手だった。
 一方、アメリカと中南米で行われる第1ラウンドでは、常に強豪ひしめく“死のグループ”が存在した。前回大会では何とドミニカ、ベネズエラ、プエルトリコがプールDに集結。ベネズエラとプエルトリコが準々決勝に進出し、ドミニカが早々に姿を消すという結果になった。

 さらに、前回までは第1ラウンドだけでなく準々決勝も東京で行われていたため、日本は上述した強豪国と一度も対戦することなくベスト4まで進出できる態勢が整っていた。

 しかし、次回は準々決勝からアメリカで行われるようになった。その結果、日本にとっては優勝までの道のりがさらに厳しくなったことは間違いない。だが、強豪国と真剣勝負を戦う場が増えることは、大会のさらなる盛り上がりにも、日本野球のさらなる発展にもつながるはずだ。

 一方、プールAとプールBではアメリカ、プエルトリコ、メキシコが優勝候補か。中でも、選手層の厚さではアメリカが頭一つ、二つ抜けている。出場選手のモチベーションという最大の課題も、近年は徐々に解消されてきている。次回大会でも優勝候補の筆頭格であることに変わりはないはずだ。

 準々決勝と準決勝でベネズエラ、ドミニカを撃破し、再び決勝でアメリカと相まみえて大会連覇達成――そんなシナリオが現実のものとなれば、日本の球界関係者やファンは過去3回の優勝とはまた一味違った達成感を味わうことになるだろう。

構成●SLUGGER編集部

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