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一軍復帰を目指すオリックス宇田川優希の現在地「今いる一軍のピッチャーから勝ち取らなきゃいけない」【オリ熱コラム2024】

THE DIGEST編集部

2024.08.23

昨年はWBCにも出場した宇田川。豪腕リリーバーの完全復活が待たれる。写真:野口航志(DsStyle)

 オリックスのリーグ3連覇を支えた一人である宇田川優希が一軍復帰を目指してファームで登板を続けている。昨年はWBC公式球との違いに悩まされた宇田川だったが、今年はキャンプから上半身のコンディショニング不良により出遅れてしまったこともあり、ここまで一軍登板は6試合、0勝2敗、3ホールド、防御率3.00という不本意な成績。5月15日のロッテ戦(那覇)を最後に一軍登板から遠ざかっている。

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 ファームでは18日現在で18試合に登板し、2勝2敗、防御率3.63。一軍の中継ぎ陣の陣容が昨年までとがらりと変わる中、宇田川への期待は依然として大きい。

 現在の状態について宇田川は「感覚的にはめっちゃいいってわけじゃないですけど、怪我の影響とかでフォームがおかしくなったのが、最近は感覚も良くなっているので、あとはもう思いきってバッターと勝負するだけって感じです」

 5月に一軍登録を抹消された際には首脳陣から「『早く帰ってこいよ』っていうのと、『今のままじゃダメだから考える時間をしっかり作れ』」と言われたそうで、宇田川はその言葉を胸に一日でも早い一軍復帰を目指してきた。予想以上に時間がかかってしまっているが、「今、時間かかってますけど、やっぱり期待されてるっていう風に捉えて。やることはやりきりたい」と前を向く。
 そのためにはファームで結果とアピールが求められるところだ。「特に『大丈夫だよ』っていうアピールをファームで続けなきゃいけないので。今、昨年の(中継ぎ)メンバーは一軍にあんまりいないんですけど、今いるメンバーもすごいピッチャーで、そこから勝ち取らなきゃいけないので、厳しい戦いにはなってますけどしっかりやっていきたい」

 シーズン前には「自分がいいところで投げられるように貢献したいです。昨年はあと一歩のところで日本一を逃しましたし、打たれてるので、やっぱもう1回、日本一になりたいっていう気持ちがあるので頑張ります」と話していた宇田川。今、本人が一番もどかしい思いをしているのは言うまでもない。悔しい思いをぶつけるような強い球が一軍で見られる日を待ちたい。

構成●THE DIGEST取材班

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