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劇的サヨナラ満塁弾で史上最速40-40を達成した大谷翔平はどこまで記録を伸ばすのか?「50-50」はもちろん「43-43」でも史上初<SLUGGER>

SLUGGER編集部

2024.08.24

シーズン126試合目で40-40に到達した大谷。このままいけば前人未到の50-50も決して夢ではない。(C)Getty Images

シーズン126試合目で40-40に到達した大谷。このままいけば前人未到の50-50も決して夢ではない。(C)Getty Images

「ドジャースに来てからの一番の思い出」

【動画】【動画】ドジャー・スタジアム大熱狂!大谷翔平、劇的サヨナラ満塁弾で史上6人目の40-40達成

 本人がそう語るのも無理はない。大谷翔平が達成した史上6人目、日本人初の40本塁打&40盗塁達成はそれほどドラマチックだった。

 本塁打、盗塁ともあと1つで偉業達成という状況で迎えた23日(現地)のレイズ戦、大谷はまず2回に難なく二盗を決めて40盗塁に到達。そして3対3で迎えた9回、二死満塁という絶好の場面で打席に立った大谷は、レイズ6番手のコリー・ポーシェが投じた外角低めのスライダーをセンター右まで運び、劇的なサヨナラホームランで40-40クラブの仲間入りを果たした。

 40-40について「それ自体が目的になるといよりは勝つための手段」と語った大谷。右肘手術の影響でDH専念が決まっていた今季は、スプリング・トレーニングの段階から走塁に意欲的に取り組んでいた。いざシーズンが始まると、5月終了までに失敗なしの13盗塁。貪欲に次の塁を盗む姿勢が定着したのだろう、7月以降の43試合で23盗塁と一気にペースを上げた。

 本塁打もキャリア初の50本到達も夢ではない勢いで量産。打率1割台と不振に苦しんだ8月でさえ20試合で8本とペースは落ちていない。その結果、これまでの最速記録を21試合も更新するシーズン126試合目での40-40到達を実現させた。
 シーズンは残り33試合。一体どこまで記録を伸ばすのだろうか。きりのいい数字で言えば、やはり「50-50」に期待がかかる。これまでのペースを今後も維持できれば、到達する可能性は十分ある。

 だが、細かい数字ではあるが、その前にも「前人未到」の記録を達成できる。これまで、本塁打と盗塁をセットにした場合の最多記録は1998年にアレックス・ロドリゲス(マリナーズ)が達成した42本塁打&46盗塁。同一シーズンで43本塁打&43盗塁以上を記録した選手はまだいない。大谷は本塁打と盗塁をあと3本ずつ加えれば、また新たなMLBレコードを達成することになるのだ。

【40-40達成者】
ホゼ・カンセコ(アスレティックス)1988 42本塁打&40盗塁
バリー・ボンズ(ジャイアンツ)1996 42本塁打&40盗塁
アレックス・ロドリゲス(マリナーズ)1998 42本塁打&46盗塁
アルフォンソ・ソリアーノ(ナショナルズ)2006 46本塁打&41盗塁
ロナルド・アクーニャJr.(ブレーブス)2023 41本塁打&73盗塁
大谷翔平(ドジャース)2024 40本塁打&40盗塁

構成●SLUGGER編集部

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