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「ドジャースの逆転劇は”失望”に終わる」大谷翔平の2戦連発41号アーチで一時勝ち越しも、痛恨の逆転負けにLA局は落胆

THE DIGEST編集部

2024.08.25

5回に一時逆転となる41号アーチを放った大谷。試合は延長戦で競り負けてしまった。(C)Getty Images

5回に一時逆転となる41号アーチを放った大谷。試合は延長戦で競り負けてしまった。(C)Getty Images

 痛恨の敗北だ。

 現地8月24日、ロサンゼルス・ドジャースは本拠地でタンパベイ・レイズと対戦し、延長戦の末に8対9で競り負けた。一時は大谷翔平の41号2ランで逆転に成功したが、終盤に中継ぎ陣が打ち込まれ、連勝は5でストップした。

 前日には日本人初、メジャー史上6人目の「40本塁打-40盗塁」を達成した大谷。偉業を達成した翌日も、その快音は止まらなかった。初回の第1打席は右前打。4回の第2打席では打撃妨害で出塁すると、続くムーキー・ベッツの左翼線二塁打でホームまで生還。圧倒的なスピードで得点を挙げた。

 すると、1点を追う5回1死一塁、大谷は4球目のスプリットにタイミングを外されながらも右手一本で振り抜くと、打球は右翼ポール際のスタンド最前列に着弾。一時逆転となる41号2ランに本拠地ドジャー・スタジアムは大興奮に包まれた。

 ここまでは完全な勝ちゲームだった。しかし、ドジャースは8回に7対6と1点差に詰め寄られると、9回には守護神エバン・フィリップスが先頭打者に痛恨の同点ソロ弾を与え、土壇場で同点にされる。これで息を吹き返したレイズは延長10回、1死三塁でホセ・カバジェロがドジャース6番手ジョー・ケリーの甘いスライダーを見逃さず左中間スタンドに運んで2点を勝ち越し。ドジャースはその裏、無死二塁で大谷が5度目の打席を迎えたが惜しくも右飛。ベッツの犠牲フライで1点を返したが、反撃もここまでだった。
 
 理想的な逆転劇がまさかの敗戦ゲームとなり、地元メディアは落胆の色を隠せない。米カリフォルニア州のテレビ局『NBC Los Angeles』の電子版は「ドジャースの逆転劇はレイズに10回で敗れ、失望に終わる」という痛烈な見出しで記事を配信。痛恨の逆転負けを嘆いている。

 記事では2点ビハインドの5回裏、大谷が41号アーチを放った場面について「メジャーリーグ史上最速で40本塁打と40盗塁を達成した翌日に勝ち越しの2点本塁打を放った。大谷がホームランを打つと、観客からは「MVP!MVP!」のコールが巻き起こった」と記し、逆転直後の球場は異様な熱狂だったと伝えていた。

 それだけに「ドジャースの先発クレイトン・カーショウは5回を投げて5失点、9安打を許した」と、初回だけで4点を失ったベテラン左腕の立ち上がりを厳しく言及。レイズ打線の粘りを評価しつつも、失点を重ねるリリーフ陣に苦言を並べた。

 大谷は2試合連発で今季94打点目でアトランタ・ブレーブスのマーセル・オズーナに並びリーグトップに浮上。打率.294、OPS.998と3割復帰を目前にしている。

構成●THE DIGEST編集部

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