9月5日の楽天戦で来日初勝利を挙げたダラス・カイケル。メジャーでサイ・ヤング賞を受賞した実績を誇る左腕は、魅力的なエピソードにあふれた個性派でもある。この機会に改めて彼の「トリセツ」を紹介しよう。
【動画】サイ・ヤング賞左腕が本領発揮! カイケルが5回1失点の好投で来日初勝利
▼メジャー指折りの技巧派グラウンドボーラー
カイケルはよく動くシンカー(2シーム)を中心にスライダーやチェンジアップなどを織り交ぜ、ボールを低めへ集めてゴロアウトを量産する投球が持ち味。メジャーでの全盛時はゴロ率が60%を超えるシーズンもしばしばあった。ゴロを多く打たせれば、もちろん長打を浴びる割合が減る。カイケルは「ゴロ量産」と「長打抑止」を武器にメジャー13年で通算103勝を積み上げた。
▼サイ・ヤング賞受賞&世界一も経験
マイナー時代は決して有望株とは見なされておらず、12年にメジャーデビューを果たすも最初の2年間は9勝18敗で防御率5点台。だが、14年は12勝、防御率2.93とブレイクすると、15年には20勝を挙げて最多勝を獲得し、サイ・ヤング賞にも輝いた。
17年にはリーグ優勝決定シリーズでヤンキースの主戦投手だった田中将大(現楽天)と2度投げ合い1勝1敗と互角の勝負を演じ、アストロズ初のワールドシリーズ制覇に貢献。プレーオフに計5度出場した経験も、クライマックスシリーズの戦いを見据えるロッテにとっては重要になりそうだ。
▼ゴールドグラブ5回獲得の好守も魅力
グレッグ・マダックスをはじめ、グラウンドボーラーは往々にして好守で自らを助ける投手が多いが、カイケルも例外ではない。フィールディングにも定評があり、ゴールドグラブ賞には実に5度も選ばれている。
高校までアメフトやバスケットボールでも活躍するなど元々運動能力が高く、一塁走者を釘付けにする技術も備えている。何しろ、メジャー13年間で年間10以上の盗塁を許したことはなく、200.0イニングを投げて被盗塁わずか1という年もあった(14年)。 ▼あごヒゲには強いこだわり
丁寧な投球と同じように、整えられたあごヒゲにも注目したい。メジャー定着当初は至って「普通の」ヒゲだったが、ブレイクを果たした14年から友人との勝負で伸ばし始めた。翌15年は前述のようにサイ・ヤング賞を受賞。ジンクスとして切ることができなくなったそうだ。
食事の際に気になっても愛着が次第に深まったようで、毎日2回のシャンプーと高級シェービングを用いた手入れも欠かさないと語っている。アストロズ時代はカイケルのあごヒゲを模したシャツも発売されたこともある。
▼大のスニーカー好きでナイキとのコラボも
元々スニーカーやアスレティックウェアが大好きで、アーカンソー大でファッション・マーチャンダイジングを学んだほどの「ガチ勢」。特に好きなのがナイキとジョーダンブランドのシューズで、100足近く所持しているという。野球選手でなかったらアパレルデザインの仕事を目指したとも語っていて、アストロズ時代にはナイキなどと共同でオリジナルのスニーカーを発売したこともある。
▼愛妻は元スポーツキャスター兼レポーター
2年前に結婚したケリー・ナッシュは、MLBネットワークやNHLネットワークで活躍する人気スポーツキャスター兼レポーター。インスタグラムのフォロワーは10万人を超える。休日には自宅近くで少年野球チームのコーチを務めるなど、夫に負けず劣らずの野球好き。カイケルが日本で活躍すれば、妻が“本業”で取材することも考えられる。
文●藤原彬
著者プロフィール
ふじわら・あきら/1984年生まれ。『SLUGGER』編集部に2014年から3年在籍し、現在はユーティリティとして編集・執筆・校正に携わる。X(旧ツイッター)IDは@Struggler_AKIRA。
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▼メジャー指折りの技巧派グラウンドボーラー
カイケルはよく動くシンカー(2シーム)を中心にスライダーやチェンジアップなどを織り交ぜ、ボールを低めへ集めてゴロアウトを量産する投球が持ち味。メジャーでの全盛時はゴロ率が60%を超えるシーズンもしばしばあった。ゴロを多く打たせれば、もちろん長打を浴びる割合が減る。カイケルは「ゴロ量産」と「長打抑止」を武器にメジャー13年で通算103勝を積み上げた。
▼サイ・ヤング賞受賞&世界一も経験
マイナー時代は決して有望株とは見なされておらず、12年にメジャーデビューを果たすも最初の2年間は9勝18敗で防御率5点台。だが、14年は12勝、防御率2.93とブレイクすると、15年には20勝を挙げて最多勝を獲得し、サイ・ヤング賞にも輝いた。
17年にはリーグ優勝決定シリーズでヤンキースの主戦投手だった田中将大(現楽天)と2度投げ合い1勝1敗と互角の勝負を演じ、アストロズ初のワールドシリーズ制覇に貢献。プレーオフに計5度出場した経験も、クライマックスシリーズの戦いを見据えるロッテにとっては重要になりそうだ。
▼ゴールドグラブ5回獲得の好守も魅力
グレッグ・マダックスをはじめ、グラウンドボーラーは往々にして好守で自らを助ける投手が多いが、カイケルも例外ではない。フィールディングにも定評があり、ゴールドグラブ賞には実に5度も選ばれている。
高校までアメフトやバスケットボールでも活躍するなど元々運動能力が高く、一塁走者を釘付けにする技術も備えている。何しろ、メジャー13年間で年間10以上の盗塁を許したことはなく、200.0イニングを投げて被盗塁わずか1という年もあった(14年)。 ▼あごヒゲには強いこだわり
丁寧な投球と同じように、整えられたあごヒゲにも注目したい。メジャー定着当初は至って「普通の」ヒゲだったが、ブレイクを果たした14年から友人との勝負で伸ばし始めた。翌15年は前述のようにサイ・ヤング賞を受賞。ジンクスとして切ることができなくなったそうだ。
食事の際に気になっても愛着が次第に深まったようで、毎日2回のシャンプーと高級シェービングを用いた手入れも欠かさないと語っている。アストロズ時代はカイケルのあごヒゲを模したシャツも発売されたこともある。
▼大のスニーカー好きでナイキとのコラボも
元々スニーカーやアスレティックウェアが大好きで、アーカンソー大でファッション・マーチャンダイジングを学んだほどの「ガチ勢」。特に好きなのがナイキとジョーダンブランドのシューズで、100足近く所持しているという。野球選手でなかったらアパレルデザインの仕事を目指したとも語っていて、アストロズ時代にはナイキなどと共同でオリジナルのスニーカーを発売したこともある。
▼愛妻は元スポーツキャスター兼レポーター
2年前に結婚したケリー・ナッシュは、MLBネットワークやNHLネットワークで活躍する人気スポーツキャスター兼レポーター。インスタグラムのフォロワーは10万人を超える。休日には自宅近くで少年野球チームのコーチを務めるなど、夫に負けず劣らずの野球好き。カイケルが日本で活躍すれば、妻が“本業”で取材することも考えられる。
文●藤原彬
著者プロフィール
ふじわら・あきら/1984年生まれ。『SLUGGER』編集部に2014年から3年在籍し、現在はユーティリティとして編集・執筆・校正に携わる。X(旧ツイッター)IDは@Struggler_AKIRA。
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