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「エンジェルス時代の章は明らかに過去のものとなった」古巣との連戦を終えた大谷翔平、かつての本拠地でのプレーに米放送局も感慨

THE DIGEST編集部

2024.09.06

エンジェル・スタジアムに凱旋した大谷。塁上では元同僚たちと旧交を温める場面も。(C) Getty Images

エンジェル・スタジアムに凱旋した大谷。塁上では元同僚たちと旧交を温める場面も。(C) Getty Images

 ロサンゼルス・ドジャースは現地時間9月4日、敵地でロサンゼルス・エンジェルスと対戦し、1対10で敗れた。この結果、エンジェル・スタジアムでの今回の2連戦は、1勝1敗という結果に終わっている。かつての本拠地でのプレーとなった大谷翔平は、この2戦目では4度打席に立つもすべて凡退し、3試合ぶりのノーヒット。同球場での通算100号本塁打も来季以降へお預けとなった。

【関連記事】「大谷敬遠してりゃよかったエンジェルスとは違うんよ」凱旋した大谷に申告敬遠→ベッツのスリーランHRを浴びた古巣の采配に非難集まる
 大谷の1年ぶりのエンジェル・スタジアム凱旋となった今回のカード2連戦、スタンドからは「MVP」コールが沸き上がり、またスクリーンには感謝を伝える映像やメッセージも映し出されるなど、「日本人スター」を称える演出も行なわれている。昨年までとは異なる色のユニホームを着てのプレーだったものの、大谷が現在もエンジェルスのファンや関係者から愛されていることは明らかだった。
 
 また、大谷の古巣との対戦を目の当たりにし、特別な感情を抱いたのは米国内メディアも同じだ。放送局『FOX SPORTS』では、エンジェルスでのメジャーデビューから現在までの足跡を辿るコラムを掲載している。

 同メディアは、今回行なわれた大谷の古巣との対戦の様子を伝え、また昨季までの6シーズンでのさまざまな出来事を回想しながら、「彼の物語において、エンジェルス時代の章は明らかに過去のものとなった」などと主張。さらに、デーブ・ロバーツ監督が大谷とエンジェルスファンの再会で「一つの区切り」と捉えたとして、「ショウヘイは確かに、前に進んだと思う」と述べたことも紹介している。

 そして、大谷の新天地最初のシーズンでのパフォーマンスを踏まえ、「今、オオタニは初めて9月に優勝を狙えるチームで意味のある野球をしている」と説明しながら、「ドジャースはオオタニが望むものすべてを与えてくれた。彼らは勝利に専念し、持続的な成功の実績を誇り、短期的な財政的コミットメントと長期的な助けとなる才能の豊富なパイプラインを持っていた」として、昨季までとの環境の違いを強調する。

 その上で、「今年は投手として投げなくても、オオタニは新たな魅せ方を見つけた。彼は、同一シーズン中に50本塁打と50盗塁を記録した最初の選手となり、史上初めてMVPを獲得した主戦指名打者になろうとしている」とさらなる活躍へ期待を込めた。

ドジャース移籍後も成長を続けた大谷は、その姿を古巣ファンの前でも披露した。そして、ここからは秋の季節を迎え、いよいよ自身にとって未知の領域となる、世界一を目指す戦いを迎えようとしている。

構成●THE DIGEST編集部

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