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「ドジャースを倒す才能と度胸がある」大谷翔平の世界一を阻むのは同地区の2球団と米記者「スポーツ界最強の3チームは西地区に存在するかもしれない」

THE DIGEST編集部

2024.09.06

ポストシーズン初出場を果たそうとしている大谷。(C)Getty Images

 MLBロサンゼルス・ドジャースは現地9月4日時点で84勝56敗とナ・リーグ唯一の勝率6割超えを記録。12年連続のポストシーズン進出をほぼ手中に収めた。しかしその間にワールドシリーズを制覇したのはわずか一度のみと勝負弱いことでも知られており、今季は特に同地区のライバルの存在が懸念点だという。

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 米大手スポーツメディア『ESPN』は現地9月4日、ポストシーズンで対戦するのが厄介なチームとして、ドジャースとサンディエゴ・パドレス、そしてアリゾナ・ダイヤモンドバックスと、ナ・リーグ西地区の3チームを挙げた。同メディアのオールデン・ゴンザレス記者はこの3チームがオールスター明けでMLB最高の勝率を残している球団であり、最も勢いがあると指摘。実際のオールスターブレイク前後の成績は以下の通りだ。

・ドジャース
勝率.577(56勝41敗)→勝率.651(28勝15敗)
・パドレス
勝率.505(50勝49敗)→勝率.714(30勝12敗)
・ダイヤモンドバックス
勝率.505(49勝48敗)→勝率.698(30勝13敗)

 このままの順位でいくとドジャースがリーグ1位で自動的にディビジョンシリーズ進出が決定。残りの2チームがワイルドカード(WC)争いで1位と2位であるため、WCシリーズで直接対決し、勝利したチームがドジャースと対戦することになる。

 ドジャースはオールスターブレイク前にリーグトップの15人が負傷者リスト入りするというトラブルに見舞われたものの、今オフに加入した大谷翔平の「常識を外れた活躍」やギャビン・ラックスやギャビン・ストーンのサプライズ、ムーキー・ベッツ、フレディ・フリーマンらの欠場の影響を感じさせないパフォーマンスなどに助けられたことで地区首位をキープできたとした。ポストシーズンでもその層の厚さや才能の多さが大いに発揮されることになる一方で先発投手の不確実性に泣くことになるかもしれないと紹介された。

 パドレスは主砲フアン・ソトやサイ・ヤング投手ブレイク・スネルらスターパワーを昨オフに失った一方でマニー・マチャド、ザンダー・ボガーツ、フェルナンド・タティースJr.らの他にもジャクソン・メリル、ジュリクソン・プロファー、カイル・ヒガシオカなどバランスのとれた戦力が揃っており、昨季以上の勝負強さも持ち合わせていると評価。そしてコンタクト力が1番の強みだとしこの特性がポストシーズンのタイトな試合に合っていると述べた。しかしドジャースほどではないにしても先発陣に懸念を抱えており、ダルビッシュ有らは依然としてポストシーズンで活躍できるか不明だという。

 昨季ナ・リーグを制覇したダイヤモンドバックスは両チームと対照的に先発投手が充実しているチームで、10月のローテーション候補の選手がメリル・ケリーやエデュアルド・ロドリゲスなど5人もいる一方でクロージングには苦労しているとゴンザレス記者。昨季のワールドシリーズでクローザーを務めたポール・セウォルドは今季7月~8月に防御率7.78を記録しており、不安が残るとした。

 ドジャースは2022年にパドレス、23年にはダイヤモンドバックスにディビジョンシリーズで敗れており、先日のダイヤモンドバックスとの4連戦は3勝1敗に終わったが、スコア以上に実力は拮抗していた。ゴンザレス記者は「Dバックスには、ここ一番で強敵ドジャースを倒すだけの才能と度胸がある。パドレスもそうだ。そして、断トツの強豪が不在の今シーズン、ナ・リーグ最強の3チーム、いや、スポーツ界最強の3チームは西地区に存在するかもしれない、と強く主張することができる」と断言した。

 MLB挑戦7年目の今季、初めて世界一への挑戦権を獲得しようとしている大谷翔平。ポストシーズンで同地区のライバルとの対戦があるのか、そして撃破できるのか、1カ月後が楽しみだ。

構成●THE DIGEST編集部

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