現地9月7日、ヒューストン・アストロズの菊池雄星が本拠地で行なわれたアリゾナ・ダイヤモンドバックス戦に先発登板。6回(99球)を投げて7安打4失点も、無四球6奪三振と粘投し、今季8勝目(9敗)を挙げた。
菊池は初回に2三振を奪う好スタートを切ったが、2回表に連打で無死一、三塁のピンチを招くと、7番のケビン・ニューマンに適時打、9番ホセ・ヘレラには犠飛で2点を失う。3回は三者凡退に抑えるも、打線が1点を返した直後の4回、2アウトから再びニューマンに3号ソロを許した。
だがその裏、アストロズ打線は2本の適時打などで4点を奪い逆転に成功。再び援護をもらった菊池は5回を1死一、二塁のピンチを招くも、後続を仕留めて無失点に抑える。6回には先頭打者にソロホームランを浴びたが、この1点に抑えて勝利投手の権利を持って降板。チームは6回裏に大量5得点を挙げ、11対5で快勝した。
アストロズ移籍7戦目で、早くも4勝目を手にした菊池。トロント・ブルージェイズから獲得した日本人左腕の活躍に現地では称賛の言葉が溢れている。MLB公式サイト『MLB.com』は同日付で掲載したレポート記事のなかで、「アストロズはこれで、ユウセイ・キクチの先発した試合の成績を7勝無敗に向上」と記し、夏のトレードは大きな成果を上げていると強調。2本塁打を含む4失点に注文をつけたが、「アストロズの攻撃は、それが問題とならないことを証明した」と伝え、菊池の粘りのピッチングに強力打線が応えたと結論付けた。
また、米メディア『Sports Illustrated』は「アストロズがユウセイ・キクチの能力を再評価」と題した記事を配信。「わずか1か月余りで、キクチのトレード決定はアストロズにとって素晴らしい決断だったようだ」と高く評価した。
記事内では「アストロズにトレードされる前、キクチはブルージェイズで良いシーズンを送っていなかった。22試合の先発で4勝9敗、防御率4.75だった。トレード当時、ヒューストンでの彼の役割がどうなるのか疑問視するのは当然だった」と加入当初は半信半疑だった。しかし菊池がアストロズに入団して以来、8月は6回の先発で3勝0敗、防御率2.57という好パフォーマンスに触れたうえで、「ヒューストンの投手育成能力と、潜在能力をフルに発揮できるよう支援する環境は球界随一であり、過去10年間で彼らが成し遂げてきた成功理由のひとつ」と論じ、チームの環境が左腕に好影響を与えていると論じる。
勝負のポストシーズンに向けて、日本人左腕の存在は欠かせない戦力だと展望。「キクチはアストロズのプレーオフで先発投手になる可能性が高まっている。ヒューストンには現在多くの自由に使える投手がいるが、彼は左腕で、シーズン終盤にかけて非常に良い投球を見せている。この移籍はチームにとって良い取引とは思えなかったかもしれないが、今では確かに素晴らしい補強だったと思える」と綴り、先発陣の主軸として大きな期待を込めている。
構成●THE DIGEST編集部
【関連記事】大谷翔平は2度の大飛球も"柵越え"ならず...2試合ぶりノーヒットも、ドジャースは初回一挙6得点で快勝
菊池は初回に2三振を奪う好スタートを切ったが、2回表に連打で無死一、三塁のピンチを招くと、7番のケビン・ニューマンに適時打、9番ホセ・ヘレラには犠飛で2点を失う。3回は三者凡退に抑えるも、打線が1点を返した直後の4回、2アウトから再びニューマンに3号ソロを許した。
だがその裏、アストロズ打線は2本の適時打などで4点を奪い逆転に成功。再び援護をもらった菊池は5回を1死一、二塁のピンチを招くも、後続を仕留めて無失点に抑える。6回には先頭打者にソロホームランを浴びたが、この1点に抑えて勝利投手の権利を持って降板。チームは6回裏に大量5得点を挙げ、11対5で快勝した。
アストロズ移籍7戦目で、早くも4勝目を手にした菊池。トロント・ブルージェイズから獲得した日本人左腕の活躍に現地では称賛の言葉が溢れている。MLB公式サイト『MLB.com』は同日付で掲載したレポート記事のなかで、「アストロズはこれで、ユウセイ・キクチの先発した試合の成績を7勝無敗に向上」と記し、夏のトレードは大きな成果を上げていると強調。2本塁打を含む4失点に注文をつけたが、「アストロズの攻撃は、それが問題とならないことを証明した」と伝え、菊池の粘りのピッチングに強力打線が応えたと結論付けた。
また、米メディア『Sports Illustrated』は「アストロズがユウセイ・キクチの能力を再評価」と題した記事を配信。「わずか1か月余りで、キクチのトレード決定はアストロズにとって素晴らしい決断だったようだ」と高く評価した。
記事内では「アストロズにトレードされる前、キクチはブルージェイズで良いシーズンを送っていなかった。22試合の先発で4勝9敗、防御率4.75だった。トレード当時、ヒューストンでの彼の役割がどうなるのか疑問視するのは当然だった」と加入当初は半信半疑だった。しかし菊池がアストロズに入団して以来、8月は6回の先発で3勝0敗、防御率2.57という好パフォーマンスに触れたうえで、「ヒューストンの投手育成能力と、潜在能力をフルに発揮できるよう支援する環境は球界随一であり、過去10年間で彼らが成し遂げてきた成功理由のひとつ」と論じ、チームの環境が左腕に好影響を与えていると論じる。
勝負のポストシーズンに向けて、日本人左腕の存在は欠かせない戦力だと展望。「キクチはアストロズのプレーオフで先発投手になる可能性が高まっている。ヒューストンには現在多くの自由に使える投手がいるが、彼は左腕で、シーズン終盤にかけて非常に良い投球を見せている。この移籍はチームにとって良い取引とは思えなかったかもしれないが、今では確かに素晴らしい補強だったと思える」と綴り、先発陣の主軸として大きな期待を込めている。
構成●THE DIGEST編集部
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