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山本由伸がメジャー復帰登板で圧巻の奪三振ショー! 4回8奪三振1失点に米メディア喝采の嵐「感動的な投球」「59球のうちストライクは42球」

THE DIGEST編集部

2024.09.11

4回を投げ1失点だった山本。圧巻の奪三振ショーでメジャー復帰登板を飾った。(C)Getty Images

 日本人右腕が圧巻の復帰登板だ。

 現地9月10日、ロサンゼルス・ドジャースは本拠地でシカゴ・カブスと対戦し、山本由伸が先発登板。右肩腱板の損傷により約3か月のぶりのメジャーマウンドで、4回(59球)を投げて4安打8奪三振、無四球1失点の快投。「3番・指名打者」でスタメン出場した鈴木誠也との日本人対決は2打席連続三振を奪い、山本に軍配が上がった。

 初回から圧巻の奪三振ショーだった。初球155キロの速球でスタートした山本は1番イアン・ハップ、2番ダンスビー・スワンソンを連続三振。メジャー初対決となった鈴木には変化球と速球を駆使して追い込むと、最後はアウトコース低めにズバッと投じた157キロのストレートで見逃し三振に斬って取った。

 2回は2つのヒットで2死一、二塁のピンチを招き、ピーター・クロー・アームストロングの痛烈な打球を一塁のフレディ・フリーマンが弾き、二塁ランナーが一気に生還。カブスに先制を許した。なおもランナーを背負いピンチが続くが、山本はミゲル・アマヤを右直に抑え、なんとか最少失点で踏ん張った。

 すると直後に、トミー・エドマンがカブス先発の今永昇太からソロホームランを放ち、ドジャースがすぐさま同点に追い付く。

 味方の反撃に日本人右腕はギアを一段階上げる。3回は先頭のハップをスプリットで、スワンソンを154キロの速球で連続三振に仕留める。そして、2度目の対決となった鈴木にはカウント2-2から最後は低めに投じた鋭いスプリットで空振り三振。再びカブスの上位打線を3者連続三振に抑え、3回までに8個の三振をマークする快投を魅せた。

 4回も1アウトからランナーをひとり許すが、併殺打で無失点。球数が59球に達し、デーブ・ロバーツ監督から労いの抱擁を交わした山本はこの回限りで降板した。
 
 日本人右腕の奪三振ショーにはMLB公式サイトも即反応。Xに「ヨシノブ・ヤマモトが復帰に成功」と投稿し、写真とともに8Kと綴り復帰登板を祝った。また、米メディア『Talkin’ Baseball』は「復帰戦で4イニング8奪三振だ!」と、圧巻の投球に脱帽した。

 そして、ドジャース専門メディア『Dodgers Tailgate』は「今夜のヨシノブ・ヤマモトは59球のうち、ストライクは42球」と抜群の制球力を絶賛。ピッチング内容を詳細に報告したあと、「メジャーリーグの試合を3か月近く欠場した後、彼は感動的な投球を見せた」と称賛の言葉を付け加えた。

 メジャー復帰登板で、これ以上ない投球を見せた山本。日本人ルーキーが復活の狼煙を上げた。

構成●THE DIGEST編集部

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