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侍戦士が躍動! 山本由伸が4回8K1失点、今永昇太は3被弾も7回3失点の粘投で今季13勝目。鈴木誠也は同点呼び込む3安打1打点でカブス逆転勝ち! 一方、大谷翔平はノーヒット

THE DIGEST編集部

2024.09.11

侍4戦士がドジャー・スタジアムに集結して活躍した。左上から時計回りに大谷、山本、今永、鈴木。(C)Getty Images

 現地9月10日、ロサンゼルス・ドジャースはシカゴ・カブスと対戦し、山本由伸と今永昇太が先発登板。右肩腱板の損傷により約3か月のぶりのメジャーマウンドだった山本は4回(59球)を投げ4安打8奪三振、1失点の好投を見せた。一方、今永は7回(89球)を投げ3被弾を含む7安打4奪三振3失点の粘投で、降板直後にチームが逆転に成功。6対3でカブスが勝利を飾り、今季13勝目を挙げた。

 日本人選手が4人集結したこの試合で、まず圧巻のスタートを切ったのは山本だった。初回を2者連続三振に斬って取ると、「3番・指名打者」で先発出場した鈴木誠也には速球と変化球を駆使して追い込むと、最後はアウトコース低めに投じた157キロのストレートで見逃し三振に仕留めた。

 山本は2回に1点を失ったが、3回は再び1番のイアン・ハップ、2番ダンスビー・スワンソンを連続三振。そして、2度の対決となった鈴木にはカウント2-2から低めのスプリットで空振り三振。なんと3回までに8つの三振をマークする圧巻の奪三振ショーを披露した。

 4回も無失点に抑えた山本は球数が59球に達し、この回を投げ終わったところで降板。ベンチに戻ると、デーブ・ロバーツ監督から労いの抱擁を交わし充実した表情を浮かべた。

 一方の今永も負けていない。「1番・指名打者」でスタメンに名を連ねた大谷との初対決は、初球高めの速球を大谷が積極的に振りにいき遊飛。続くムーキー・ベッツを中飛、フレディ・フリーマンを左飛に抑えた今永は、たった4球でMVPトリオを料理する圧巻の立ち上がりを見せる。

 2回に味方打線から先制点をもらった今永だったが、その直後にトミー・エドマンにソロホームランを打たれ、すぐに同点に追い付かれる。3回には連打で無死一、二塁とピンチを招くと、大谷と2度目の対決。だがここは低めにボールを集め、スライダーを引っ掛けさせ併殺打。なおも2死三塁とピンチは続いたが、ベッツを三ゴロにして無失点に抑えた。

 だが今永は4回、再びエドマンに甘く入ったストレートをセンターに弾き返され2打席連続ホームランを献上。ドジャースに1対2と勝ち越しを許すと、5回には先頭のマックス・マンシーに13号ソロを右中間に運ばれて2点差とされる。踏ん張りどころの今永は2アウトを奪うと、大谷と3度目の対決を迎える。2球目の高めスライダーを大谷は捉えたが右飛に打ち取られ、3打数ノーヒット。初対決は日本人左腕に軍配が上がる。

 今永は計3本のアーチを浴びたが、失点はこの3点のみ。粘りの投球で7回までを投げ切り、味方の反撃を待った。
 
 すると、終盤の8回にカブス打線が猛攻。無死一、二塁のチャンスを作ると鈴木が中安打で1点を返すと、ドジャースは中堅のエドマンが悪送球。この隙を見逃さず、一塁ランナーがホームに返り、カブスがついに3対3に追い付く。なおも1死一、二塁でカブスの好機が続くと、今度はキケ・ヘルナンデスが失策してついに逆転。さらにニコ・ホーナーの左二塁打と内野ゴロの間に2点を加えて一挙5点を叩き出したカブスが、6対3とリードした。

 勝ち越しを許したドジャースは8回裏、2アウトから頼みの大谷に打席が回る。大谷は今永からバトンを継いだ2番手ネート・ピアソンの初球を振り抜くと、打球はセンター方向にぐんぐん伸びる。あわやホームランかと思われた打球は惜しくもフェンス手前で失速し中飛。大谷は4打数ノーヒットに終わった。一方の鈴木は9回表に中安打を放ち、5打数3安打1打点の猛打賞だった。

 試合はドジャースが9回に2死三塁と好機を作ったが、最後はマンシーのホームラン性の打球をカブスの中堅ピーター・クロー・アームストロングがスーパーキャッチ。超ファインプレーで試合を締めくくった。

構成●THE DIGEST編集部

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