現地9月10日、ロサンゼルス・ドジャースは本拠地でシカゴ・カブスと対戦し、チームは終盤に3失策を犯す痛恨のミスを連発。カブスに3対6と逆転負けを喫した。一方、「1番・指名打者」で先発出場した大谷翔平は8回の第4打席で右中間に大飛球を放ったが、相手の美技に阻まれるなど3試合ぶりのノーヒットに終わった。
この日の両チーム先発は山本由伸と今永昇太が登板。去年3月のWBC(ワールド・ベースボール・クラシック)で侍ジャパンの世界一に貢献した2投手のメジャーの舞台で初の投げ合いが実現した。
山本は、初回と3回の三者連続三振を含む8つの三振をマークする圧巻の奪三振ショーを披露。約3か月ぶりのメジャー復帰登板で球数が60球と限定されたなか、4回までを投げて4安打1失点という好内容でゲームを作った。一方の今永も、失点はソロホームランの3本のみ。7回までを7安打4奪三振と要所で抑え、今季13勝目を飾った。
大谷は日本人左腕を相手に3打席連続ノーヒットと快音は出ず。チームが一挙5点を奪われた直後の8回裏に第4打席が回ってきた。
3点ビハインドの8回1死走者なしで迎えた大谷は、2番手ネート・ピアソンの初球を捉えると高々と舞い上がった打球は右中間へ一直線。長打かと思われたがフェンス手前で失速。中堅のピーター・クロー・アームストロングがスライディングキャッチする美技を魅せ、球場からはため息が漏れた。抜けていれば長打確実だっただけに現地実況も、「オーマイガッシュ!!」と2度も絶叫。「なんてこった!」と驚きの声を上げた。
この打球の飛距離は367フィート(約111.8メートル)だったが、惜しくも47号とはならなかった。しかも、捕球した中堅手は右手にグラブをはめていたため、逆方向でのキャッチに「アンビリバボー!」と、大谷の長打を阻んだ好プレーを称えた。
大谷は今永と対戦した第3打席でも、飛距離374フィート(約113.9メートル)を計測する打球を右中間最深部に放ったが、この打球もフェンスギリギリで右翼手に捕球されていた。スーパースターのパワフルな大飛球には、初対戦した今永も肝を冷やしたという。試合後のインタビューで同投手は「あれがホームランかアウトかはその時の運なので。今日は運が味方してくれました」と安堵の表情。まさに「紙一重の勝負だった」と説いている。
構成●THE DIGEST編集部
【関連記事】「日本人はみな上品だね」大谷翔平と今永昇太の敬意を込めたやり取りに米感動「偉大さは偉大さを認める」
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この打球の飛距離は367フィート(約111.8メートル)だったが、惜しくも47号とはならなかった。しかも、捕球した中堅手は右手にグラブをはめていたため、逆方向でのキャッチに「アンビリバボー!」と、大谷の長打を阻んだ好プレーを称えた。
大谷は今永と対戦した第3打席でも、飛距離374フィート(約113.9メートル)を計測する打球を右中間最深部に放ったが、この打球もフェンスギリギリで右翼手に捕球されていた。スーパースターのパワフルな大飛球には、初対戦した今永も肝を冷やしたという。試合後のインタビューで同投手は「あれがホームランかアウトかはその時の運なので。今日は運が味方してくれました」と安堵の表情。まさに「紙一重の勝負だった」と説いている。
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