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「キャリア以上の力を発揮している」大谷翔平のドジャース、チームに欠けていた“ラストピース”発見? MLB公式「球団が獲得を熱望していた理由を証明した」

THE DIGEST編集部

2024.09.19

7月に加入し、ドジャース打線のなかで大きな存在感を示しているエドマン。(C)Getty Images

7月に加入し、ドジャース打線のなかで大きな存在感を示しているエドマン。(C)Getty Images

 現地9月18日、ロサンゼルス・ドジャースは敵地でマイアミ・マーリンズと対戦し、8対4で勝利した。この白星でドジャースはプレーオフ進出へのマジックを1とし、地区優勝へのマジックを7としている。

【動画】スイッチヒッターのエドマンが今シーズン6本目のアーチ!

 ドジャースは2回にウィル・スミスのソロ本塁打で先制すると、4回にトミー・エドマンの2ランとキケ・ヘルナンデスの3ランで5点を加え、8回にはクリス・テイラーの適時打でさらに2点を追加して計8点を奪った。

 試合後の記事で、『MLB.com』のフアン・トリビオ記者は、4回に本塁打を放ったエドマンに注目。「エドマンの打力で、ドジャースはポストシーズン進出にあと一歩と迫った。アンドリュー・フリードマン編成本部長とブランドン・ゴメスGMは何年もの間、エドマンを獲得する方法を模索してきた」と伝えた。

 エドマンは7月にトレードでセントルイス・カーディナルスからドジャースに加入。遊撃手、中堅手として27試合に出場し、打率.279、出塁率.309、長打率.510、本塁打6、打点17の成績を収めている。

「ドジャースに加入以来、なぜ球団が獲得を熱望していたのかを証明している。ドジャースにはパワーで驚異となる打者が数多くいるなか、彼の打撃はコンタクト重視で、スイッチヒッターとしての能力は、まさに近年のドジャースに欠けていた魅力をもたらした。まさにいま、キャリア以上の力を発揮している」

 昨オフに右手首の手術を行ない、春季トレーニングからリハビリを続け、移籍先のドジャースで8月19日にシーズンデビュー。9月10日のシカゴ・カブス戦では先発の今永昇太から2打席連続アーチを放ち、翌11日のカブス戦でも1試合2アーチを記録。15日のアトランタ・ブレーブス戦で1本、そして18日のマーリンズ戦でも1発と、直近9試合で6本塁打と大爆発している。
 
 デーブ・ロバーツ監督は、「バットに当てる才能や守備が万能なのも知っていた。ただ、パワーには驚いたね。短期間で6本の本塁打を打っている。きょう(18日のマーリンズ戦)の本塁打は、非常に価値があるものだった」とエドマンのひと振りを称えた。

 過去5年のキャリアでシーズン最多本塁打数が13本(22、23年)ながら、今季は27試合ですでに6発。急上昇したようなパワーについてエドマン本人は、「正直、ちょっと驚いた。(春に手術した)右手首はしばらく調子がよくなくて、数か月痛みが続いて、6~7月になって調子が戻り始めた。その後(6月25日に)足首を捻挫したんだけど、その期間で手首がうまく回復したと思う。復帰した時、完全な体力を取り戻せたのも、その期間があったからかもしれない」と語った。

 対戦相手マーリンズの指揮官で、エドマンがカーディナルスに在籍していた21年にコーチを務めていたスキップ・シューメーカーは、「彼は満点の人物。本当にいい夫であり、父親であり、本当にいい野球選手だ。左打者でもいい打撃をするが、右打者のほうがパワーがある。ドジャースは本当にいい補強をしたね」と、かつての仲間を称賛している。

 ドジャースはタイラー・グラスノーに続いてギャビン・ストーンも怪我で今季絶望となり、負傷者リスト入りしているクレイトン・カーショウの復帰時期も不透明。プレーオフに向けて投手陣が不安視されているため、トリビオ記者は「打者のさらなる貢献が必要になる」と力説。「エドマンは打線の中盤から下位打線に大きな力を与えている。これはこれまでのドジャースには欠けていたものだ」として、プレーオフでの一層の活躍を期待した。

構成●THE DIGEST編集部

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