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直近4試合で打率.778、長打率 1.722、OPS 2.522の破壊力。米記者は「53-55」到達した大谷翔平の"MVP"を確信「最も価値ある選手」

THE DIGEST編集部

2024.09.23

大谷は劇的勝利につながる53号同点ソロを放ち、ベンチに向かって雄叫び。チームを鼓舞した。(C)Getty Images

 驚異的な打撃スタッツに感嘆の声が漏れている。

 現地9月22日、ロサンゼルス・ドジャースの大谷翔平が本拠地で行なわれたコロラド・ロッキーズ戦に1番・指名打者でスタメン出場し、1点ビハインドの9回に値千金の53号同点ソロホームランを放った。起死回生の一撃に同僚ムーキー・ベッツが発奮。19号ソロ本塁打が飛び出し、2者連続アーチでチームは6対5でサヨナラ勝ちを収めた。

 流れをガラリと変える貴重な一発だった。大谷は9回に先頭で打席に立つと、カウント2-1からの4球目を振り抜いた。球速114.7マイル(約184.6キロ)をマークした打球は飛距離432フィート(約132メートル)で右中間スタンドに着弾。ホームランを見届けた大谷はベンチに向かって人差し指を掲げ、ダイヤモンドを一周する際には歓喜の雄叫びを上げた。二塁ベースを回ると再びベンチに視線を向けて鼓舞するかのような仕草を見せ、ベッツの劇的サヨナラ弾を引き寄せた。

 この試合、大谷は4安打1打点を稼ぎ、打率3割に復帰。バットだけでなく、3回と7回にそれぞれ盗塁を決めて「53本塁打-55盗塁」に記録を伸ばした。
 
 驚異のペースで前人未到の記録を塗り替え続ける絶好調のスーパースターに地元記者は羨望の眼差しを送っている。ドジャース専門メディア『Dodgers Nation』のノア・カムラス記者は大谷の53号アーチを見届けると、自身のXを更新。「ショウヘイ・オオタニの直近4試合の成績」と題し、異次元すぎる打撃スタッツを列挙。18打数14安打(打率.778)、5本塁打、13打点、9得点、長打率.1.722、OPS.2.522と、目を疑うようなとんでもない数字を事実として記した。

 加えて、リーグMVPを確信するような称賛の言葉を日本人スターに送っている。

「彼はMLB史上初めて50-50、51-51、52-52、53-53クラブに所属する選手となった。また、自身初のポストシーズン進出を決めた。最も価値のある選手である」

 指名打者でのMVP受賞となればMLB史上初めて。しかも、2年連続リーグをまたいでの獲得となれば初の快挙となる。「53-53」入りしたことで、MVP争いに向けても大きく前進したといえる。

 勢いがますます加速する大谷はイチロー(シアトル・マリナーズ)が持つ日本人最多盗塁記録「56」まであと1つに迫っており、記録更新はもはや秒読み。打って、走って、大谷は残り6試合、ドジャースの地区優勝に向けて邁進する。

構成●THE DIGEST編集部

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