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大谷翔平、2024年ラストゲームは4打数1安打。リーグ87年ぶりの三冠王はならずも54-59でシーズンを終え、ドジャースも最終戦を逆転勝利で飾る

SLUGGER編集部

2024.09.30

相手の執拗な低めへの攻めで本塁打こそならなかったが、見事安打を放ち、盗塁も決めて、大谷は今季ラストゲームを飾った。(C)Getty Images

 現地9月29日、ドジャースの大谷翔平は敵地ロッキーズ戦に1番・DHでスタメン出場。4打数1安打1盗塁で今季ラストゲームを飾り、ドジャースも2対1でMLB最高の98勝目を挙げた。

 3月20日の韓国開幕戦以来、約6ヵ月にわたった2024年シーズンもいよいよ最終戦。二冠をすでにほぼ確定させ、ナ・リーグ87年ぶりの三冠王への夢に挑む大谷は、第1打席で低めを徹底的に攻められてまずはセカンドゴロに倒れる。また、ブルペンゲームで臨んだドジャースは、2回に2番手ランドン・ナックが被弾して1点の先制を許してしまう。

 大谷の第2打席は4回の先頭。3-1と打者有利のカウントから、外のボール気味の4シームをやや強引に打ちに行ったが、ショートが良い位置にいてこれも外野には抜けずアウトになった。
 

 6回には2死から第3打席が回ってくるも、インコースのボール球にやや強引に手を出してここもセカンドゴロ。このあと2打席連続安打でも打率1位のルイス・アライズ(パドレス)には追いつけないため、三冠王はこの時点でほぼなくなった。

 ドジャースは8回にクリス・テイラーが同点本塁打を叩き込んで追いつくと、さらに1死一塁で大谷の第4打席。投手のビクター・ボドニックが投じた99マイルのボールを見事はじき返し、ライト前に落としてついに本日初安打。さらに、二塁ランナーのオースティン・バーンズとともに大谷はダブルスチールを敢行し、今季59個目の盗塁を決めた。さらに投手のボークでバーンズが生還し、ドジャースは逆転に成功する。リリーフ陣が残る2イニングを抑え、ドジャースはラストゲームを勝利で飾った。

 大谷は打率.310(635打数197安打/リーグ2位)、54本塁打(1位)、130打点(1位)、59盗塁(2位)で歴史的な今シーズンをフィニッシュ。なお、首位打者を争っていたアライズは、ダイヤモンドバックス戦にて3打数1安打で、シーズン最終打率は.314(637打数200安打)。「異なる球団で3年連続首位打者」という史上初の快挙を成し遂げることとなった。

構成●SLUGGER編集部

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