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「10球でも200球でも投げる」メッツ千賀滉大が地区S初戦で先発に抜てき! 敵地ブーイングには「とても楽しみ」と”不敵な笑み”も

THE DIGEST編集部

2024.10.05

今季わずか1勝の千賀が地区S初戦に先発登板する。(C) Getty Images

 まさにサプライズ抜てきだ。

 現地10月4日、ニューヨーク・メッツの千賀滉大が明日5日(日本時間6日)のフィラデルフィア・フィリーズとの地区シリーズ第1戦で先発復帰することが決定。今季わずか1勝に終わった日本人右腕に大事な初戦が託された。

 苦境だった千賀に白羽の矢が立った。メジャー1年目の昨季は29試合に登板して12勝7敗、防御率2.98で202奪三振。新人王投票では2位にランクされ、先発ローテーションの柱として大活躍したが、今季は右肩痛で開幕から苦しいリハビリ生活を送っていた。7月26日のアトランタ・ブレーブス戦で6回途中2失点で今季初勝利も、その後は左ふくらはぎ肉離れのため負傷者リスト入り。それでもポストシーズンでの登板へ向けて、懸命にリハビリを続けてきた右腕にカルロス・メンドーサ監督は初陣のマウンドに指名した。

 前日会見に臨んだ千賀は地元記者から「明日は何球ぐらい投げる予定なのか?」と聞かれると、「僕自身は言われたところまで。10球なら10球だし、200球なら200球なので。ただそれだけだと思います」と語ると、会場は苦笑い。重ねて最後に200球を投げた時期を問われると、「いつぐらいかな~...5年前?」と笑いながら答えた。

 また、熱狂的なファンで知られている敵地シチズンズバンク・パークでの登板については「とても楽しみにしています」と回答。メッツ専門メディア『SNY Mets』の動画には、まるでブーイングを楽しむような不敵な笑みを浮かべる千賀の姿があった。
 
 メッツはミルウォーキー・ブルワーズとのワイルドカード・シリーズを2勝1敗で制し、9年ぶりに地区シリーズに進出。第3戦では、2点を追う9回に逆転3ランでミラクル勝利を起こすほど、勢いに乗っている。

 伝家の宝刀「お化けフォーク」が強力フィリーズ打線に対してどこまで通用するのか興味深く、指揮官のサプライズ起用に千賀は応えることができるだろうか。

構成●THE DIGEST編集部

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