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大谷のポストシーズン初試合はシースとの“因縁の対決”――3年前の「初のリアル二刀流」で放った驚愕の特大アーチ再現なるか<SLUGGER>

SLUGGER編集部

2024.10.05

MLBを代表するドクターKのシース。大谷は3年前の対決で豪快なホームランを放っている。(C)Getty Images

MLBを代表するドクターKのシース。大谷は3年前の対決で豪快なホームランを放っている。(C)Getty Images

 いよいよ明日からドジャースとパドレスの地区シリーズが始まる。

【動画】"真・二刀流伝説"はここから始まった!大谷がシースから放った驚愕の特大アーチ

 何と言っても注目は、大谷翔平(ドジャース)だ。長年、渇望していたポストシーズンの舞台に初めて立つ彼がどのような活躍を見せるのか。文字通り、世界中のベースボールファンが注目していると言ってもいい。

 対するパドレスの先発はディラン・シース。ホワイトソックス時代の2022年にはサイ・ヤング賞投票2位に入り、パドレスに加入した今季は7月に球団史上2人目のノーヒッターを記録した好投手だ。

 大谷対シース。このマッチアップを見て、3年前の対戦を思い出す人も少なくないだろう。

 2021年4月4日のエンジェルス対ホワイトソックス戦は、大谷にとってキャリア最大のターニング・ポイントと言っても過言ではない試合だった。投手として登板した日に打席にも入る、いわゆる“リアル二刀流”を初めて解禁した日だったのだ。

 初回、“投手・大谷”は明らかに気合が入っていた。大きな雄叫びとともに2番のアダム・イートンに投じた5球目は101マイルを計時。この球を含め、1回だけで100マイル以上を3回叩き出した。
 そしてその裏、2番・DHとして打席に入った“打者・大谷”がシースの投じた初球、高めの97マイルの速球を思いきり叩くと、打球は乾いたバットの音とともに右中間へ一直線。飛距離451フィート(約137.5メートル)の特大弾に、エンジェル・スタジアムはどよめきに包まれた。

 100マイルの剛速球を投げ込んだ直後に特大ホームラン――トミー・ジョン手術から復帰した前年、投打ともに振るわなかったことから一部で囁かれていた“二刀流限界説”を、大谷はこれ以上ない形で吹き飛ばしてみせたのだ。ちょうどこの試合はESPNで全米放送されていたこともあり、改めて自らの存在をアピールする結果にもなった。

 そこからの快進撃は誰もが知る通りだ。その年、満場一致でMVPに輝いた大谷は、23年にもMVPを同じく満票で受賞。10年7億ドルでドジャースに移籍した今季は、史上初の50-50を達成した。

 そして明日、ポストシーズンという新たなステージで再びシースと対戦する――これも不思議な因縁だ。

構成●SLUGGER編集部

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